猫たちの冬

ホールバイン，ヴォルフガンク〈Ｈｏｈｌｂｅｉｎ，Ｗｏｌｆｇａｎｇ〉/ホールバイン，ハイケ【著】〈Ｈｏｈｌｂｅｉｎ，Ｈｅｉｋｅ〉/たかお まゆみ【訳】

ポプラ社（2008/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 375p／高さ 20cm
• 商品コード 9784591101797
• NDC分類 943
• Cコード C0097

内容説明

雪に閉ざされた小さな町で、次々に起こる不可解な出来事。謎の美少女・レギーと不思議な力をもつ猫たちに導かれて、少年・ユスティンは邪悪な「闇」との戦いに挑んでいく。ドイツで大ヒット、ミステリアス・ファンタジーの傑作。ミッシング・リングは猫たちが握っている。

著者等紹介

ホールバイン，ヴォルフガンク［ホールバイン，ヴォルフガンク］［Ｈｏｈｌｂｅｉｎ，Ｗｏｌｆｇａｎｇ］
妻ハイケとの合作で、ドイツ語圏で最も読まれているファンタジー作家夫妻。１９８２年、『メルヘンムーン』がファンタジー・ＳＦコンクールで優勝し、一躍人気作家の仲間入りをする。以後、児童書、ファンタジー、ＳＦ、ホラー、冒険、歴史ものなど幅広いジャンルで活躍を続けている。著書は２００冊近いが、そのほとんどが超ヒット作品となっている

ホールバイン，ハイケ［ホールバイン，ハイケ］［Ｈｏｈｌｂｅｉｎ，Ｈｅｉｋｅ］
夫ヴォルフガンクとの合作で、ドイツ語圏で最も読まれているファンタジー作家夫妻。１９８２年、『メルヘンムーン』がファンタジー・ＳＦコンクールで優勝し、一躍人気作家の仲間入りをする。以後、児童書、ファンタジー、ＳＦ、ホラー、冒険、歴史ものなど幅広いジャンルで活躍を続けている。著書は２００冊近いが、そのほとんどが超ヒット作品となっている

たかおまゆみ［タカオマユミ］
ドイツ語翻訳・通訳者。ジェンダー・家族問題、環境、食品安全分野の実務翻訳・執筆も手がける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Wan-Nyans]

★★★★☆雪に閉ざされた小さな町で、邪悪な”闇”と闘う、珠玉の猫ファンタジー。魔女と噂される祖母を持ち、その能力を受け継ぐ少年・ユスティン。気品あるラグドールのイエッティーほか、祖母の部屋で飼われる10頭の猫たち。不気味な闇の使者たちが襲い掛かる中、突如現れた謎の少女・レギー。祖母が言い残した”闇の回し者”とは？いったいこの町になにが起きているのか…。ユスティンを守って闘う猫たちがとにかく健気で可愛い。不穏な空気を察知して一早く闇の存在に気付く彼らは人間より高性能。ますます猫が好きになりました(^^)

2020/03/26

[白のヒメ]

ドイツ人夫婦による共作のファンタジー。これはあれかなー、童話の類になるのかなーと簡易な文章でつづられる物語を読み進めるも、途中であれ？なんか引っかかると思う。子供向けというよりも、何かを踏まえた大人向けの意識的な教訓を感じたから。後書きを読んで思う。作品のインスピレーションは旧約聖書だそうだ。それを踏まえてのファンタジー、そりゃ読む大人に重い物を残す読後感なのは至極納得なのでした。でも描かれる猫の可愛さが、物語に明るい色を添えて微笑ましいシーン盛りだくさんでした。

2017/11/16

[Norico]

久しぶりの翻訳作品。外部と行き来がしにくい小さい町。魔女と噂されるおばあちゃんの事故。廃墟になった教会。猫たちの不思議な行動。現れた謎の少女。などなど思わせぶりなアイテムが続々と出てきてワクワク。ユスティン少年も無謀なおバカちゃんじゃなく、頑張ってるとこも好感。子どもの頃に読んでたら、もっとはらはらだろうなぁ。猫たちが全員かわいい。

2021/01/27

[鏡也]

猫好き夫婦による共作。ドイツ発ファンタジーです。ユスティンの祖母は町の人から魔女と噂される人物。ある日祖母はユスティンの目の前で階段から落ちて首を折ってしまう。祖母から託されたのは「闇」と戦う使命と、「猫」。そして、ユスティンと猫たちの冬が始まる。猫たちが健気で可愛い。コタツでねこもふしながら読み終わりました。

2016/11/27

[宇宙猫]

★★★　意外にダークというかオカルトな感じ。キリスト教に詳しければ違った感想になるのかも。猫がたくさんでてくるのは嬉しいけど、可哀想なことになっちゃうのが辛い。章ごとの猫のイラストが雰囲気があって良かった。

2024/07/29