内容説明
ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの三人組も42歳。モーちゃんの娘、ハチベエの息子、それぞれに問題を抱え、立ち向かっていく。フォークデュオ・ゆずもストーリーに登場する。
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活にはいる。主な作品に、1978年発表の『それいけズッコケ三人組』をはじめとする「ズッコケ三人組」シリーズ(巖谷小波賞)があり、2004年12月『ズッコケ三人組の卒業式』で完結した。ほかにも『さぎ師たちの空』(路傍の石文学賞)、「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)、『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
50
42歳になる今作は子供がテーマ。 ハチベエの息子は登校拒否を繰り返し、モーちゃんの娘は学校でいじめに遭う。 どのように解決するかだが、親にとっても悩み事の種が増えるばかり。 一方のハカセはいじめの相談と共に、車のペーパードライバーを目指して奮闘。 印象的なのはいじめの解決の仕方。 この方法は実際に学校でも使えるのではなかろうか。 想いが反映したり、誰しもが自分と重ねてしまうからこそなのかも。 それにしても本来は弱い者ほど手助けしなければならないのに、どこの学校にも無関心な教師っているよね。2021/09/07
Mumiu
49
今回はハチベエ、モーちゃん、それぞれの子どもと学校の話。学校に行きたがらない子どもには理由がある。お助けババ先生や美術室、学校の中に「いてもいい場所」ももちろんあってほしいけど、学校の校門をくぐれない子もいる。一平の宝物を取り返しに行ったハチベエもなかなかの活躍、ちゃんと一平を守ることができて嬉しかった。親はどんな時も子どもを守らないとね!2015/09/05
ゆにこ
47
ハチベエの息子一平とモーちゃんの娘佳奈の話がメインで、小学生時代の作品との繋がりはあまりなかった。佳奈の担任は鈍感でいじめなんて無いと言い切って、腹が立った。勉強を教えるだけが仕事じゃないのに。2016/02/27
zanta
19
256/9/21/2016 続けて読んだ三作の中では一番好きだな。自分は子供がなくて、こういう心配はまったくの他人事なんだけど。続きもどんどん読んでいきたいな。自分の実際の同級生たちの今をたどる気分で。2016/09/21
Lwsika
15
何故か前の図書館でずっとなくて借りれずにいたage42を引っ越したお陰で手に取ることができました。残念ながら昔のエピソードの方を読んでいなかったのですが本編にはさほど影響がなく、むしろモーちゃんの娘がいじめに遭ったりハチベエの息子の友人が亡くなってしまったり、今回は深刻なリアリティのあるテーマを据えているので飽きずに読むことができました。次は未読のage47へ。2014/10/21