内容説明
ルネサンス期イタリアで少年が大人の世界に出会う。地中海の絵物語。
著者等紹介
塩野七生［シオノナナミ］
１９３７年、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業。『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』（新潮社）により１９７０年度毎日出版文化賞を受賞。８２年、『海の都の物語』（中央公論新社）によりサントリー学芸賞。８３年、菊池寛賞。９３年、『ローマ人の物語１』（新潮社）により新潮学芸賞。９９年、司馬遼太郎賞。２００２年、イタリア政府より国家功労賞を授与される
水田秀穂［ミズタヒデホ］
１９３９年、東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。６１、６２年、日宣美展で特選、奨励賞を受賞。数々の広告や出版物の装丁を手掛ける。２００２年没（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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みーなんきー
27
挿絵もお話もとても雰囲気があり、隠微な空気が漂っていた。短いストーリーなのに、それは要約された口調で語られ、裏にある様々な気持ちを孕んでいる。すぐに読めるのに、何かとても良い映画を観た後のような読後感だった。2016/10/13
阿呆った（旧・ことうら）
16
ヴェネツィアで牡蠣を取る生業を営んでいる美青年と、貴族の奥方の一夜のアバンチュール。2016/08/09
野のこ
14
亜麻色の髪のヴェネチア貴婦人とのスキャンダラスな夜。ガラスに注がれたぶどう酒と彼女のかぐわしい香りに酔いしれる、一夜の夢のごとし。最後は余計だったかな。それとも彼のエネルギー溢れる若さゆえのことか。ささっと短編映画を観た感じ。ヴェネチアに以前旅行してきらびやかな仮面がズラリと並べているお店を思い出しました。夫は海外滞在中に妻が大胆になるためのパーティ。2016/12/15
バジルの葉っぱ
4
ルネサンス時代ヴェネチアの貴族の夫人が騎士をはべらすことがふつうに行われていた時代の、カキ取りの青年マルコの身におきた一夜の物語。ヴェネチアのカーニバルの熱気や、ゴンドラのすべる運河の水音が伝わってくるよう。挿し絵もすてき。絵のなかにルネサンスリュートを発見。(じつはこれがこの本を読もうとおもったきっかけ。)2017/05/14
ハル
4
図書館の棚を眺めていたら、塩野さんの絵本があった。絵がいい。2014/01/21
