午前4時、東京で会いますか?―パリ・東京往復書簡

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591099070
  • NDC分類 955
  • Cコード C0098

内容説明

故郷を離れ異国で暮らすふたりが、それぞれのユニークな生い立ち、異文化体験、歴史認識を通し、新しい時代の生き方を語りあう。去り行く時間を惜しむような、魅惑の往復書簡集。

目次

第1章 ラスパイユ通りの彼方に
第2章 赤い星が昇った夜
第3章 火と雪の踊り
第4章 孤独な流星の軌跡
第5章 水の中の青い空
第6章 まわる地球儀

著者等紹介

Shan Sa[SHANSA]
北京生まれ。10歳で処女詩集を出版、12歳で全中国詩大会グランプリ受賞。天安門事件後の1990年、17歳で渡仏し、画家バルテュスに2年間師事し親交を結ぶ。97年『PORTE DE LA PAIX C´ELESTE』で仏ゴンクール賞最優秀新人賞、99年『LES QUATRE VIES DU SAULE』でカゼス=リップ賞、2001年の『碁を打つ女』(早川書房)で「高校生が選ぶゴンクール賞」を始め、各国の文学賞を受賞。同書は世界28カ国で出版され、ミリオンセラーとなった。書や絵などアーティストとしても高く評価され、パリ、NYで数々の個展を開催。パリ在住

コラス,リシャール[コラス,リシャール][Collasse,Richard]
フランス生まれ。パリ大学東洋語学部卒業。在日フランス大使館勤務、ジバンシィ日本法人代表取締役社長を経て、1985年にシャネル入社、1995年、シャネル日本法人代表取締役社長に就任。フランス商工会議所会頭、欧州ビジネス協会(EBC)会長を務める。国家功労章シュバリエ章受章、レジオン・ドヌール勲章受章

大野朗子[オオノサエコ]
一橋大学社会学部卒業。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoriction@感想は気まぐれに

33
もっと時間のある時に、ゆっくり ゆったりとした時間の中で読み返そう。もっと頭がクリアではっきりしている時に。感想はそれからだ。ただ、いま言えるのは、この二人の、この本の、この空気感がとてつもなく心地良くて好きだということ。中国に生まれフランスで小説を書く シャン・サ。フランスで生まれ日本で小説を書き、シャネルの社長でもある リシャール・コラス。異文化に身を投じた二人の往復書簡集。二人の存在そのものが哲学であり、芸術であり、小説だ。タイトルのように 静かな夜の闇「午前4時」頃に読むのがいいかもしれない。2015/10/08

のせ*まり

31
私が読んだのは文庫本だけれど、敢えてこちらのハードカバーを推したい。表紙からして素敵でしょ?二つの文化の中を自由に行来するお二人がとても羨ましく、別次元の世界の話を聞いているよう。シャンサの天安門事件の描写に衝撃を受けた。写真だけ見てると普通の女性にしか見えないけど、やっぱりみなぎる自信が女を魅力的にするのか、、リシャールのユーモアセンスもかわいくて好き。もっとパリの描写がたくさんあるかなぁと思っていたけど、焦点を当てられていたのは文化だったので、これはこれで本当の今のフランスに触れられて良かった。2017/07/12

Melotte 22

5
中国で生まれ、フランス在住の作家Shan Sa。フランスで生まれ、日本在住。シャネル日本法人社長のリシャール・コラス。パリ・東京の往復書簡。二人の対話は、自身の生い立ちから、自国の風土、政治、経済、哲学、芸術まで多岐にわたる。その中にあっても、二人の価値観がどこか似通っているのは、バイカルチュラルだからなのかな。その二人からみた日本観も面白い。『午前4時、東京で会いますか?』と言われても、最初は乗り気じゃなかった僕。でも、読み終わった後は『喜んで伺います』そう言いたくなるような、魅力的な一冊だった。2015/07/08

May

3
記録のための登録。ポプラ文庫で読むが、登録されていないようで見つからない。仕事がらみで読んだもの。おそらくH24~26の間に読んでいる。内容はほぼ覚えていない。銀座の店の建設にかかわった人たちの銘板を建物に設置した、なんてことが書いてあったかな。再読することはないだろうから、終活の一環として処分かな。2015/10/01

taskun

3
題名に惹かれて読んだ。フランス在住の中国人女性作家と、シャネル日本法人のフランス人社長の往復書簡。異性同士・同性同士関係なく、手紙のやりとりというのはどこか高尚な色気が漂っていて好きだなあ。2008/08/15

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