内容説明
アナリストとして活躍する宮本は、高校時代の親友・有賀と再会する。二人の友情を決定的に引き裂き、恋人・純子を永遠に奪った“あの事件”から、すでに二十年以上の歳月が過ぎていた。必然がたぐり寄せた邂逅が、封印したはずの忌まわしい過去を甦らせ、開かずの真実の扉をこじあける。圧倒的な完成度と衝撃の結末。涙なしには読み終えない傑作エンターテイメント小説。
著者等紹介
田村優之[タムラマサユキ]
1961年、香川県出身。早稲田大学卒業。「ゆらゆらと浮かんで消えていく王国に」で、第7回開高健賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆみねこ
57
高校のボクシング部の友人同士の数十年ぶりの邂逅。高校3年生の夏休みに恋人を亡くし、親友と決別した。一人は経済アナリストに一人は新聞記者に。あの夏に起きたことの真相は。経済の話は難しいので飛ばし読み。夏の事件はある程度予想通りでした。2015/08/16
あつひめ
48
経済新聞の連載小説なのかしら?と思いながら読み進めたのは私だけかしら?過去と現在を重ね合わせながら進む物語。青春時代の恋はいつまでも美しく残酷なままなのは誰にでも同じなのかもしれない。特に愛おしかった人が今ここに居ないとなるとその人に勝る人は見つけられなくなってしまう。いつまでも引きずっていた想いは自分がこの世を去る時に一緒に葬られるのか・・・。いや・・・またしても遺されてしまった者の中に傷を残してしまったかもしれない?最後の告白は・・・遺された人を安心させるようでいて蒸し返すものかもしれない。2012/07/16
NOBU
27
詳し過ぎる金融経済の内容と、過ぎ去った青春の痛みが不似合いな様でいて興味深い。 人の思いは解らない。解るのは自分の心だけだが、その自分の思いすら解らなくなる時もある。 怒りや辛さは自分自身を惑わせる。心の奥に在る、真実の気持ちを見失わないように在りたい。 2012/07/22
七色一味
21
読破。作者の田村優之さん、実は日本経済新聞社の記者田村正之さんなんですね。経済書のヒット率が高く、本作でもその強みを遺憾なく発揮されており、一般の経済書並に現在日本経済の置かれた状況を分析されていらっしゃいます。その、経済アナリスト的要素とは別に、高校時代にあった「事件」をいまだに引き摺るアラフォーの男二人の友情を、ボクシングを交えながら描いています。まぁ、経済とボクシングと友情と、その背後に横たわる暗い「事件」、詰め込みすぎの嫌いもありますが、実際の人生では、このくらい当たり前でしょ。秀作です。2011/12/07
おさむ
17
田村さん二作目。国債管理政策話などこちらの方が日経新聞記者らしいくだりが多いですね。ストーリーは、若い頃の友人の死と別れ。その謎に、大人になってから向き合うという有りがちなものでした。2014/07/03




