ポプラの木かげ
どっから太郎と風の笛

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  • サイズ A5判/ページ数 118p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784591097502
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

山からコウイチをよぶのはだれ?どっからこすっからこ風ふき山の大岩のどっから太郎とよんでみな。みずみずしい描写で自然を描き、デビュー作の短編集『雪の林』で椋鳩十児童文学賞、新美南吉児童文学賞を受賞した待望の新人、初の中編作品。

著者等紹介

やえがしなおこ[ヤエガシナオコ]
1965年、大阪に生まれる。岩手県北上市在住。デビュー作の短編集『雪の林』で第15回椋鳩十児童文学賞、第23回新美南吉児童文学賞受賞。同人誌「びわの実ノート」(松谷みよ子責任編集)の「童話教室」に投稿を続け、独特の作品世界が高く評価される。第27号より同誌同人となる

吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
1971年、大阪に生まれる。大阪市在住。繊細でナイーブな画風が人気のイラストレーター。NHK「みんなのうた」のアニメーション、雑誌、書籍の装画や挿し絵などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミーコ

36
男の子とキツネの絵に惹かれ手に取った1冊です。どっから太郎は悪いヤツかと思ったけど違ったんですね。自然と動物が中心のお話。不思議な世界でした。2017/11/27

mntmt

13
おとなしい男の子。まだ子どもなのに、孤独を感じているみたい。でも、そういう子に、風や木は語りかけるんだね。静かな雰囲気が好きです。2015/12/11

遠い日

5
表紙絵、挿絵は吉田尚令さん。いつもはかわいいテイストが多い気がするけれど、これは厳しい自然を写している感じ。宮沢賢治を継ぐと評されるやえがしさんの力強い作品だ。主人公コウイチの孤独や悲しみが、読むほどに浮き彫りにされる。風をあやつるどっから太郎とのやりとりの厳しさは、そのまま自然への畏敬を読み手にも抱かせる。懐かしい味わい、けれども自然に対する畏れとその存在感の大きさをも感じさせられた物語でした。2013/01/31

バジルの葉っぱ

3
東北の民話のような物語。深い山の中で、鳥、岩、木、きつね・・・が話しかけてくる。そしてなんの不思議もなく人でないものたちと対話している男の子コウイチ。森の中では、人間は主役ではない、ただのちっぽけな生き物の一つにすぎない、そんなことを感じさせられました。森の空気を感じながら、ゆったりと流れる時間を楽しみ、ほっとすることのできる物語でした。2011/07/08

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