内容説明
中学二年二学期の秋、安永は療養中の父親のかわりに、きついバイトで家計を支えていた。それを知った相原、英治、久美子らは一致団結、「安永を助けよう」と、自分たちでもできるお金もうけ作戦を練りはじめる。占い師になりすましたり、生徒を守るアンポ・クラブを結成して会費を集めたり、なにかとヤバいバイトをこなしていたある日、なんと、本物の殺人事件に出会ってしまった…。笑いとスリルと冒険がいっぱいの、大人気痛快学園ストーリー第7弾。
著者等紹介
宗田理[ソウダオサム]
1928年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。父親の死後、少年期を愛知県ですごす。大学入学と同時に上京、出版社勤務を経て作家活動に入る。1979年、直木賞候補作となった『未知海域』で作家デビュー、社会派ミステリーや企業情報小説等で活躍。現在は、名古屋市在住。旺盛な執筆活動のほか、教育問題、豊橋ふるさと大使などでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
49
7冊目。これも未来(現在)を予言したかのようだ。1989年作品だが、今の日本にあてはまりそう。父親が働けなくなり、年齢をいつわってバイトを始めた安永を助けるクラスメート。助けはいらない、という安永に、瀬川老人の身に染みる一言。瀬川さんだからこそ言える、いや作者が宗田さんだからこそ書けた言葉だ。後半はシリーズの定番だろう。事件が派手に大きくなり、相手も恐ろしいのに、絶体絶命には至らない。シリーズがアクションではなく、子どもたちのアイディアの勝利を物語る作品だからだろう。2020/10/06
かな
37
家庭の事情で家計を支えるため年齢をごまかしバイトをし、学校をサボりがちになった仲間を助けるためぼくたちは自分たちでできるお金儲けの作戦を考える。詐欺まがいのかなりヤバイことも・・。そのうち政治家の裏工作や談合などにかかわる殺人事件に遭遇。ぼくらの理解者の瀬川老人などと協力し事件の真相に迫る。かなり昔の本ではあるが、親の子供に対する虐待、政治献金、教育の在り方(教師と生徒)等、今の時代にも通ずる様相な問題を、ぼくたちを理解してくれる人たちを巻き込み知恵を出し合い協力して立ち向かってゆく痛快活劇である。2022/08/19
Mee.
14
安永のために危険なバイトを始める英治たち、今回もぶっ飛んでました(笑)何だかんだ猫が一番かわいそう(^^;;それにしても久美子の助言は何であんなに当たったんだろう...?書いてあったかな?2018/12/21
はる
14
今回は友達の為に危ないバイトを始めるんだけど、探偵にしても占いにしても金額が本当に子供の金額だったのが妙にリアル❗でも、この物語に出てくる登場人物は大人も子供も素直ですれてないから嘘に簡単に騙されるんだろうな~。2016/01/21
みずいろ🌠ゲーム好きですよ誰か一緒に話そうよ
8
再読です。2019/12/11