内容説明
清盛暗殺のため都に向かうはずが、嵐におそわれ、故崇徳院の使いにより助けられた為朝。一方琉球では、王の跡継ぎをめぐって争いが起こりつつあった。強力な妖術を使う怪しい仙人の策略にはまり、危機に陥った琉球をすくうのは…?波瀾万丈の為朝伝説、ここに完結。
著者等紹介
三田村信行[ミタムラノブユキ]
1939年、東京に生まれる。早稲田大学文学部卒業。幼年文学から大長編まで、児童文学のさまざまな分野で活躍中
金田榮路[カネダエイジ]
東京生まれ。ノベルスの挿し絵からゲームイラストまで幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
40
上巻に無かった王朝陰謀劇の要素が加わり、より内容が奔放に。そこが過ぎて本筋を見失いそうになったり、ご都合主義的にも思える部分があるが、まあ古典ならではのおおらかさと受け止める。因果が絡んでいく展開は馬琴特有のものか?下巻は妖術使いとの対決がメインなのでファンタジー感増量。今後もこの手の和風サーガは、いろいろ作品を探し読んでいきたいもの。2018/03/22
KIYO
2
【図書館】舞台は琉球にうつりました。琉球での為朝の活躍。ファンタジックな物語になっています。ファンタジック過ぎて不可解感が残りますが、楽しく読むことが出来ました。2019/02/15
しのさん
2
情感よりもファンタジーっぽさが増して面白い。すべてが架空の物語だが、いろいろ遊び心にあふれている。 原典を読んでみようかなと思う。2013/03/16
のら
1
下巻始まって、為朝の話じゃないじゃん、とか思いながらも、琉球王家の内紛が面白くて、苦手なファンタジー冒険活劇を一気に読みました。どっからあの暴れん坊がこういう徳のある人物に変わるかなぁ、なんでこんな都合の良いことや不自然な不幸を起こすかなぁ、馬琴さーん(著者も)。そんな疑問もなんのそので、結末を知りつつも過程を楽しめながら読めたのでした。児童書コーナーに置いてあったのですが、下手な大人向け小説家の作品よりよっぽど読み応えがありました。やっぱり馬琴さんが凄いんだね。2015/12/24
がばいおばちゃん
1
下巻はいよいよ、史実にはない、琉球で英雄になるという伝説部分。『里見八犬伝』とおなじくらい有名な馬琴作品とのことなので上下とも読んでみた。おもしろいが、歴史的背景に少しでも興味がないと読めないかも…。崇徳上皇のことなどは理解できないかもしれない。怨霊や妖魔や珠も登場するし、馬琴ワールドが展開され、勧善懲悪になっている。しかし、『水滸伝』や『三国志』同様、登場人物がどんどん死んでしまう。2013/08/21
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