内容説明
このよのなかはちからがあるものがかち。ちからのつよいものがいちばんなんだ。そうしんじていたティラノサウルスでしたが…。
著者等紹介
宮西達也[ミヤニシタツヤ]
1956年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。作品に、『おまえうまそうだな』(けんぶち絵本の里大賞/ポプラ社)『帰ってきたおとうさんはウルトラマン』『パパはウルトラセブン』(ともにけんぶち絵本の里大賞/学習研究社)『うんこ』(けんぶち絵本の里大賞・びばからす賞)『大きな絵本にゃーご』(第38回造本装幀コンクール展読書推進運動協議会賞)『おっぱい』『きょうはなんてうんがいいんだろう』(講談社出版文化賞・絵本賞)(以上鈴木出版)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
69
一番大切なものは力だと信じ続けたティラノサウルスも年老いて、小さな恐竜にもバカにされる存在に成り果てます。「おれは、もう、だめだ」 傷心の旅に出たティラノサウルスは、トリケラトプスの子どもの子どもと出会い、食べようとしますが、だんだんと子どもたちの素直でやさしい心を愛しく思うようになります。「やっとわかった。大切なのは力が強いことじゃない。一番大切なことは……」 最後の言葉は聞き取ることはできませんでしたが、大人になったトリケラトプスは、しっかりとメッセージを受け取っていたのです。2014/09/09
yomineko@猫と共に生きる
63
相変わらず乱暴者のティラノサウルスも年を取ってヨレヨレになり、尻尾を齧られる始末。トリケラトプスの子を食べようと目論むが怪我した尻尾をいたわってくれるので思い直す。乱暴しては優しくされて反省する、というパターンだけどティラノサウルスが可愛いので許します🦖2023/09/05
あかは
46
この人の絵本は小さい子には難しいかも、と思うくらい大人が読んでもくるものがあると思います。ティラノを目覚めさせるのはいつも無垢な愛情だと思う。いつだって気付くのに遅いなんてことはない。2015/06/10
めしいらず
45
強いということの本当の意味。力を振りかざすことなんかじゃない。愛する者を知り、それを守らんとする気持ち。そして、それができるってこと。世は盛者必衰。失うことで初めて気付く人生の過ち、勘違い。人を想う無垢で優しい子ども達の心に触れ、やっと大切な事に気付く。そして、それを守る為に我が身を差し出し守り抜く強さ。それは、その愛に触れた者に引き継がれてゆく。2013/01/12
にく9
43
だめだ、涙なしには読めない2015/03/08