内容説明
イタコ、映画看板絵師、鵜匠、荻江節、琵琶盲僧、蝋人形師、チンドン屋、流し…聞いたことがなくても、見たことがなくても、その職業はきっと誰かの“天職”になっている。大反響を呼んだ『職業外伝』待望の第2弾。
目次
イタコ・日向けい子
映画看板絵師・大下武夫
宮内庁式部職鵜匠・山下純司
荻江流二代目家元・荻江寿友
琵琶盲僧・永田法順
蝋人形師・松崎覚
チンドン屋・堀田祐子
流し・マレンコフ
著者等紹介
秋山真志[アキヤママサシ]
昭和33年、東京生まれ。明治大学文学部フランス文学科卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスライター兼エディター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MURAMASA
31
前作が好評だったこともあって、1年後に出版された続編。基本的な構成は踏襲されており、前作に引き込まれた私はこちらも違和感なく読み進むことができました。ただ、前作に比べてアウトローな職業が減り、「古い日本の良さを残す」って仕事が多い分、真面目な本という印象が強くなりました。また、その仕事の歴史的な背景を語る部分が増えた分、取り上げる人の数が減ってしまったのも残念なところ。とはいえ、若い晴眼のイタコやゴールデン街の流しなど、存在は知っていてもどうやってなるのかとか、どう生活してるのかとか 続2010/12/29
魚京童!
13
世界からあぶれた人たち。とても親近感が湧く。ここにはいられない人たち。ここではないどこかを求めた人たち。高い高い、壁の上をまっすぐ歩いている人たち。そして、もう居場所のない人たち。今はどこにいるのだろうか。塀の中だろうか。社会の外に世界があるのだろうか。2024/05/30
林芳
1
前作に比べて真面目になったというか、かしこまったというか、そんな印象を受けた。それでも興味深いことは変わらず。日本社会に存在している職業ではあるものの異世界のよう。そこが興味深いところであるけれど。2023/04/29
snow
1
この先生きのこるのは大変そう2008/10/05
ねむ
1
08年恐山の大祭に行った。一番長い列の先にこの本で取材を受けている日向けい子さんがいた。二時間並んで二メートルほどしか進まなかった。しかたなく諦めたがいつかこの方に口寄せしていただきたい。2008/09/16