内容説明
まず大切なことは、よく知ることでした。…病気のこと。目の前にいるその人のこと。そして、いちばん必要だったのは、自然体でいることだけでした。信じることから生まれた、見えない絆で結ばれた写真絵本。
著者等紹介
会田法行[アイダノリユキ]
1972年、神奈川県に生まれる。アメリカのミズーリ大学ジャーナリズム学部卒業。朝日新聞社写真部を退社後、フリーのカメラマンとして活躍。現在は、フランス・ガンマ通信社と契約して、世界の雑誌で写真を発表している。「被爆者」で、2006DAYS JAPANフォトジャーナリズム大賞読者賞他、多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
7
家族のアルバムのような写真。撮影しているおとうさんである会田さんの姿がないのが不自然なくらい。写真だけであるなら、被写体である症状がHIVに感染しているとはもちろんわからない。会田パパからプロイちゃんへの手紙であるから、テキストが説明をする。まったくのテキストなしで、写真だけで何を感じることができたか。叶うことはないけれど、プロイちゃんの姿だけをみて何を感じることができたか、テキストを必要としない写真の力もあったろう。2019/04/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
プロイはタイのHIV感染者養護施設バーンロンサムに住んでいる。天涯孤独な彼女に作者はポー(お父さん)として関わります。2年間のプロイとポーの交流記録。2023/03/07
koimatitubomi
3
無知からの偏見や差別ほど、残酷なものはない。2009/10/06
ひじり☆
2
プロイの笑顔が印象的だった。恐ろしいのは無知なことだ…2015/07/08
Rickie
2
タイ北部チェンマイ郊外にバーンロムサイというHIV母子感染孤児のための施設がある。その施設で生活をするある女の子の成長を追った写真付きの成長記。 2014年8月にこの施設に訪ねたのをきっかけに、この本を読んだ。行った事もあり、本を読んでいると、生死の狭間を行きてきた子どもたちが必死に生きようとする姿に、感動する。2014/08/24