内容説明
昭和二十年、戦争のなか親も家も失い、二人きりになってしまった兄妹。十四歳の清太と、四歳の節子が、つたなくもけんめいに生きようとする姿をえがいた名作。一九六八年、直木賞受賞作。―表題作のほか、読みついでいきたい戦争の童話五編を収録。中学生向け。
著者等紹介
野坂昭如[ノサカアキユキ]
1930年神奈川県に生まれる。養子となり、神戸で育つ。1945年神戸大空襲により一家離散、養父を失う。1947年実父に引き取られる。1950年早稲田大学入学。さまざまな職を経験。作詞家、コント作家、放送作家、コラムニストなどで活躍。1968年「アメリカひじき」「火垂るの墓」直木賞受賞。1974年参院選挙出馬、次点。1983年参院選挙出馬、当選。1997年「同心円」吉川英治文学賞受賞。2002年「文壇」泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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itica
75
【児童書?】表題作の他、5編の童話を収録。何故こうも心を抉るのだろう。ジブリアニメの原作を読んでみようと思い立ち、手に取ったが、生々しさに言葉もない。戦争は小さな子供であろうと容赦はなかった。数年、もしくは十数年しか生きられず未来を閉ざされた子供たちは、不満の言葉も上げられず命を落としていったのだ。こんな悲しいこと、こんな愚行を繰り返してはならないと誰もが思ったはずなのに、現実に戦争は起きている。人間は何て愚かなのだろう。 2022/08/27
みーちゃん
57
戦争の中を頑張って生きようとする子どもや生き物たちのお話が、6つ入っています。ちなみに、題名の「火垂るの墓」は、6話の中の、最後に書いてあります。戦争の悲惨さがよく分かります。 最後がどれも悲しくて、自分は戦争のときに生まれなくて幸せだなと、思いました。これからも、日本が平和であることを願います(_ _)とてもいい話でした。2020/07/22
それいゆ
34
小学4年生に読み聞かせで、この本の最初に載っている「小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話」を読みました。全部読むのに20分かかりましたが、子どもたちは興味深く目を輝かせて聞いてくれました。雄クジラが帝国海軍の潜水艦を雌クジラと勘違いして体をすり寄せ体当たりをして求愛する姿が描かれています。ありえない話ですが、ほのぼのとしているので、心にしみ込んでくるものがあるんだと思います。2013/11/09
雨巫女。
19
《私‐図書館》戦争の怖さを改めて考えさせられる。戦争に巻き込まれてしまった人や動物たちに、ただただ涙。2011/09/13
マカロニ マカロン
18
個人の感想です:B+。今月の読書会関連本。今年度の読書会(全5回)の最後は戦争を子どもたちに語り継ぐテーマで『戦争童話集』。併せて『火垂る』も読んで欲しいと思うが、新潮文庫版は併載の『アメリカひじき』、『死児を育てる』などは子どもたちに読ませたくない内容。その点、本書は「ポプラ文庫」だけに安心して読んでもらえる構成。野坂さんはあとがきで「この本を読んで、戦争を考えてください。戦争について、喋り合って下さい。(中略)そして、ここに書かれなかった戦争の真実を、君たちの力で自分のものにしてください」と書いている2026/02/19




