内容説明
星がすきだったチロは、満月の夜、星になった。天文台長やいん石捜索員となり大活躍した名犬チロと、星仲間たちとの十二年間の友情物語。小学校上級。
目次
星とわたし
チロとの出あい
チロは天文台長さん
チロ天文台長と星仲間たち
チロ団長のいん石さがし
チロのひらいた星まつり
星になったチロ
著者等紹介
藤井旭[フジイアキラ]
1941年、山口市に生まれる。多摩美術大学デザイン科を卒業ののち、星仲間たちと共同で星空の美しい那須高原に白河天体観測所を、また南半球のオーストラリアにチロ天文台をつくり、天体写真の撮影などにうちこむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン2号
7
星をこよなく愛する人間と星そのものに愛されたワンコの物語。私設天文台の初代天文台長にチロが抜擢されるのだが、最初は「そんなぁ」と思っていたけど、この本を読むとそれもごもっとも、というように感じてしまう。偶然とか奇跡と言うレベルを超えた宇宙とのつながり(いん石やいん鉄)はチロによって、あるいはチロにもたらされたものであり、星たちに携わるために生まれてきたようなワンコだとも感じた。写真が多く掲載されていて、チロの姿も見ることができる。楽しく読み終えることができたのは、著者の柔らかい文章のおかげだろう。2024/02/11
しゅうこ
5
子供のころの愛読書。図書館で何回借りたことか!ほとんど暗記してしまったくらいなのに、それでも飽きずに繰り返し読んでいたものだ。この本のおかげで星が好きになった。プラネタリウムに行ったり、国立科学博物館に例の隕鉄を見に行ったり…。ギリシャ神話に興味を持つようになったのも、この本がきっかけだった。子供の私にとって『星になったチロ』はただの本なんかではなく、友達みたいなものだった。ありがとう、チロ。また会えたね。2012/02/26
ムクムク
2
みんなチロが大好きで、チロもみんなが大好きなんだろうなぁと…。そんな写真がいっばいだった。星の繋がりなのか、チロとの繋がりなのか…。 私も裏磐梯で星を眺めてみたくなった。2024/02/20
有無(ari-nashi)
1
作者が本当に星と犬が好きなのが伝わる。昔は鎖で繋がれず近所を好きに行き来する犬が多かったのかな。自由に星仲間や近所の人たちと戯れるチロの姿が微笑ましい。犬がリーダーに成ることによって人たちのまとまりが良くなるのは納得。2014/11/23
さくら♪
1
新しくなった仙台市天文台のすぐ近くに住む甥っ子ちゃんへのクリスマス・プレゼント♪ 表紙のチロを見ただけで涙腺がゆるんでしまう私・・・・。我が家のコロの星を探して、夜空を見上げています。でも、いつも視界がぼやけてしまうんだなぁ。そのうちきっと、見つけるからね。待っててね。2009/12/22
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