内容説明
ぼくと妹たちを育ててくれた、若くてきれいなアラベラおばさま。今度はぼくが助けてあげなくちゃ!ジャックは、アラベラおばさまの危機を救うため金鉱でひと山当てようと、ゴールドラッシュにわくカリフォルニアへと向かった。相棒は執事のプレイズワージィ。南アメリカ大陸をぐるっと回る長い船旅をして、あらっぽい金鉱ほりたちが集まる西部の町へ。はたしてジャックと相棒は、無事に金をほりあててボストンにもどれるのだろうか?ゴールドラッシュ時代のアメリカを舞台にした、わくわくする冒険と成長の物語。対象:10代~一般。
著者等紹介
フライシュマン,シド[フライシュマン,シド][Fleischman,Sid]
1920年ニューヨーク・ブルックリンに生まれる。カリフォルニア州サンディエゴで育つ。地方紙記者などを経て作家となる。子どものころマジシャンを志したことが作家活動にも大きく影響している。『身がわり王子と大どろぼう』(ニューベリー賞受賞)など邦訳多数。いくつかの作品は映画化された
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山市生まれ。法政大学英文学専攻博士課程修了。法政大学社会学部教授。英米児童文学の紹介活動に従事する
市川由季子[イチカワユキコ]
1959年、東京生まれ。法政大学英文学専攻博士課程修了、金原瑞人氏に師事。現在法政大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たけ
29
主人公ジックは、アラベラおば様の危機を救うため金鉱でひと山当てようとゴールドラッシュにわくカリホォルニヤえと向かった。クールな執事のプレイズワージと南アメリカ大陸をぐるっと回る長い船旅をして、あらっぽい金鉱掘りが集まる西部の町え。作者のシド・フライシュマンさんが実際にカリホォルニヤの山で砂金取りをしていたので、凄く読みやすくて僕は楽しかった。 ゴールドラッシユ時代のアメリカを舞台にした、わくわくする冒険と成長の物語 デス。(≧∀≦2021/03/23
菊蔵
5
ウェスタン映画が好きなので「ゴールドラッシュ」と聞くとおー!と、つい本にも手が出てしまいます。初めて児童書でゴールドラッシュ時代のものを読みました。前途多難過ぎる少年と執事が持ち前の機転で難題をクリアしていく少年の冒険と成長もの。最後の最後の船の顛末にはさすがに「ここにきてこんなことが起きちゃうんだ!」と主人公より絶望してしまいましたが、大団円の結末にホッとしつつ、子供の頃にこんな本読んだら今以上に楽しかったかもなあと思いました。2018/05/13
ヒラP@ehon.gohon
4
ゴールドラッシュに大金を目指して出かけた執事と少年。アメリカ東海岸から西海岸までのは、南アメリカをまわる大航海。 最後まで息をつけないアドベンチャーですが、ユーモアとエスプリたっぷりで、本に釘ずけになってしまいました。 やっと金鉱を堀あててハッピーエンドと思いきや、最後の最後にどんでん返しがありました。 ネタをバラさず、お薦めしたい本です。 2015/03/03
きゅー
1
さらりと読めてなかなか面白かった。船旅で全部終わったらどうしようかと思ったけど(笑) ちょっぴりミステリー風味もあるし冒険物語でもあるしプレイズワージィかっこいいし。これは2006年発行の本だけど、もとはそうとう前みたい。映画になったのが1966年とか書いてあって、「えっ…」てなった。新訳のせいもあるのかもしれないけど、今でも十分面白い。2017/03/25