ポプラの木かげ
クロリスの庭

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  • サイズ A5判/ページ数 152p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784591092866
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

西野風一さんは、ある日つとめていた花屋をやめさせられることになりました。とほうにくれる風一さんのもとに、どこからかチラシがとんできました。小さな花屋です。将来、店をまかせられる若い人をさがしています。そして、風一さんは、小さな花屋「クロリスの庭」で、はたらくことになったのです。この花屋さんには、毎日どこからか花がとどけられます。そして、その花は、その日必要になるのです。小さな花屋さんとふしぎなお客さんの8つの物語。

著者等紹介

茂市久美子[モイチクミコ]
岩手県に生まれる。『おちばおちばとんでいけ』(国土社)で、第3回ひろすけ童話賞を受賞

下田智美[シモダトモミ]
1969年、和歌山県に生まれる。動植物の専門学校を卒業後、自然をテーマにした作品を描いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

153
花の香りのように形がなくても美しい物語。…ユリの花、一輪ください。お誕生日にクロリスの花をもらうと、その人はとても幸せな一年をおくって、新しい年齢を迎えることができるのよ。…記憶が眠る部屋の扉が開いて、星降り山の森の奥から、かすかな歌声が聴こえてくる。誰かが求めている花が、気づくと窓辺に届けられている、不思議なお花屋。…西風が吹いてくる。花畑は風を感じている。北風に変わる。花は俯いている。雪が降り積もる夜、春の便りを待っている。雪と氷の世界にも、花束は届けられている。銀世界に咲く一輪の花を想像してごらん。2022/02/11

はる

59
小さなお花屋さんを舞台にした不思議で優しい物語。茂市さんは不思議なお店屋の物語を色々描いてらっしゃるけれど、今回はお花屋さん。やっぱり面白い。お店や主人の正体が謎めいていて、最後まで引き込まれました。表紙の絵を花屋さんの外観にしたほうが内容が分かりやすかったかな?裏表紙ではなくて。2019/06/19

ぶんこ

43
あ〜、茂市さんはすごいなぁ。こんな素敵なお話を紡げるなんて。感嘆のため息が漏れる作品でした。真面目で誠実な風一さんは、真面目過ぎて大きな花屋さんをクビになってしまいます。そこに飛んできたチラシには花屋さんの求人が。「クラリスの庭」という花屋さんは風一さんにぴったりのお店でした。このお店での、風一さんの楽しそうな働きぶりを読んでいるだけで幸せになります。久しぶりに本の中の世界に行ってみたくてたまらなくなりました。2019/07/02

anne@灯れ松明の火

30
読友さんご紹介。真面目すぎるぐらい真面目に働いているのに、花屋をやめさせられた風一さん。でも、どこからか飛んできたチラシで、ある花屋さんに就職が決まる。仕入れなくても花が届く、日によっては1種類の花しかないこともある、不思議な花屋。不思議なお客さんもやってくるお店。茂市さんお得意の、優しく、温かいファンタジー。(でも、絵は、あまり好みではなかった。別の絵の方が合っている気がした。画家さん、ごめんなさい2017/01/16

mntmt

24
連作短編集。不思議な花屋のお話。おもしろかった。不思議具合が調度良い。2016/06/14

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