内容説明
『ボクちゃんの戦場』の著者が満を持して放つノンフィクション・フィクションの傑作。スマトラとはどんなところだったのか?スマトラを世代を越えて愛した三代の日本人が迫る心の架け橋。
目次
1 スマトラはまだか?!(出発出航―カルチュアショック;香港上陸―ヴィクトリア山頂;バンコクにて―食べ物ショック ほか)
2 これよりスマトラ!?(ペナンからベラワンへ―港で待っていた青年;メダンからの旅立ち―パッサールのスリ;シアンタルという街―ホテル・シアンタル ほか)
3 これがスマトラだ!!(メダンの街に雨が降る―既視感覚;マニンジョウ、幻想―ポロニア空港の別れ)
著者等紹介
奥田継夫[オクダツグオ]
1934年大阪生まれ。集団疎開を描いたデビュー作『ボクちゃんの戦場』をふくむ『奥田継夫ベストコレクション』(全10巻)、『映画で考えるシリーズ』(全3巻)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mattu
3
勢い余って間違えた本です。奥田英朗と間違え手に取った本です。ですが、何かの縁と思い読了。 手記を辿っていくスマトラ紀行。手記の連なりのせいか、読みにくいでです。ですが、今までに読んだことのないジャンルのため、新鮮でした。たまには、普段読まない本も読んでみるべきですね。新しい発見がありますね。2013/02/23
punyupunyu
0
著者の父の手記をたどってインドネシア・スマトラを訪ねた紀行物。著者の視点、著者の息子の視点で綴られている。大戦当時、大東亜共栄圏設立のため、現地に赴いた日本兵の足跡を追った旅路は、通常のインドネシア旅行とは異なる野趣あふれたもので、「実情」が色濃く反映されたもの。ただの観光案内とは異なっていて読みごたえがあって。2012/03/19