内容説明
空いろの車を町でみかけたらきっとそれは松井さんのタクシーです。手をあげて、車のざせきにすわったら、「お客さん、どちらまで?」それが、ふしぎな旅のはじまりです。
著者等紹介
あまんきみこ[アマンキミコ]
1931年、旧満州に生まれる。日本女子大学(通信)卒業。日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞、旺文社児童文学賞、小学館文学賞、野間児童文芸賞、ひろすけ童話賞などの多くの受賞作がある
北田卓史[キタダタクシ]
1921年、東京に生まれる。東京工業専修学校機械科卒業。1992年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
58
再読。大人になってから読んだ本ですが、特別の思い入れがあります。癒やされながら人間と動物たちとのかかわりも考えさせてくれます。そして時には戦争の暗い思い出も。「生きていられたら、もう二十五さいですね」「いいえ、うんてんしゅさん、むすこたちは何年たっても三さいなのです」 かなえられない思いが、つかのまの夢のように、松井五郎さんの前に立ち現れる、不思議なお話集。2017/06/06
いたろう
48
「活版印刷三日月堂 海からの手紙 」に読み聞かせの本として出てきて、気になったので読んでみた。1968年の作の童話集だが、子供の頃にも読んだ記憶はない。なのに何故か懐かしい。タクシー運転手の松井さんが出会った不思議な話は、1つ1つが短く、確かに読み聞かせにはちょうどいいかも。中でも、「活版印刷三日月堂」に出てきて、一番読みたかった「すずかけ通り三丁目」がやはりいい。戦時中に空襲で子供をなくしたお母さんを乗せたタクシーが向かった先は・・・。この話は、子供向けの平易な文章ながら、大人の心をもつかんで離さない。2017/08/06
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
47
教科書に出てた。2018/04/17
hirune
42
活版印刷三日月堂に出てきた女性たちが朗読したらどんな感じかしら?と想像しながら読みました。タクシーの運転手の松井さんが出会う不思議なお客や出来事を通して戦争の悲惨さや環境汚染の問題を自然に考えさせられます。終始優しい温かい雰囲気なんですけどね。でもね、ちょっと喫煙シーンが多すぎだなぁ^^;大人の男性はタバコを吸うものだという認識なのかなぁ?2017/05/06
ぐっち
37
「これは、レモンのにおいですか?」「いいえ、夏みかんですよ」で始まる、国語の教科書で読んだあのお話。あのタクシーの運転手さんが思ったほどおじさんではなく、しかもシリーズがあると「三日月堂」で知り、手に取ってみました。ちょっと不思議なお客さんが乗ってくる空色のタクシー。ひょっとしたら運転手の松井さんも…?子供の頃に読んだ世界が、思いがけず、広く深くて驚きました。2018/02/25
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