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内容説明
クマソタケルをうちとったヤマトタケルは、東の十二の国ぐにの平定を命じられたのだ…『古事記』のドラマチックな英雄物語。
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業。作品に『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞)他の「ズッコケ三人組」シリーズ(巌谷小波賞)など多数
清水耕蔵[シミズコウゾウ]
1925年、福井県大野市に生まれる。作品に、『八方にらみねこ』(ボローニャ国際児童図書展エルバ賞・絵本にっぽん賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つき
12
記紀に登場する英雄、ヤマトタケルの物語。この物語は古事記を下敷きにしているようで、美しく強いヤマトタケルは天皇(すめらみこと)に疎まれて、日本各地を平定するよう命ぜられる悲劇性が強い。 ヤマトタケルの最期も遣る瀬無い。2018/04/17
drago @高校野球観戦中。
12
■子供たちは「ヤマトタケルって、乱暴者で恐い」と率直に言っていた。この絵本を読む限りでは、私も同じ感想。■だって、父である天皇から「兄を正せ。」と言われて、いきなり殺しちゃうんだもん…。絵も恐いし…。■古事記と日本書紀でヤマトタケルの描かれ方が違うということも、初めて学んだ。特に古事記はドラマチックな物語になっているそうだ。大人も勉強になる本でした。 2015/02/20
シチミ
6
子どもに読み聞かせ。ヤマトタケルの物語がまとめられている。天皇がヤマトタケルの勇猛さを恐れ、無茶ぶり。伊勢の母はサポートしてくれる。クマソを戦い、タケルの名をもらう。出雲の長もやっつける。でもまた父王から無茶降りされ、東国平定へ。途中熱田の姫と結婚の約束。野原を焼き討ちされ死にそうになる焼津のエピソード。海の神を納めるために妻が身投げするエピソード。最後に伊吹山の神を服従させようとするが、油断した結果、死んでしまうという。そして魂が鳥となって大空に消える。異端を受け入れないが、死んだら祭る日本の原型か。2021/03/28
みよちゃん
5
絵も良かったし、古事記のヤマトタケルの哀しい話もうまくまとめてあり、『 白鳥異伝』を思わせられた。 2019/02/05
Toko Sato
3
見た目は女装の似合うイケメンで、中身は雄雄しい勇者の血。天皇である父に背く神々を打ち砕くため、西から東と戦の旅を続けるさすらいの戦士の物語。父子の確執、叔母にだけ見せる気弱な自分などなど、現代の若者に照らし合わせて読んでも面白いです。小1の息子も「かっこい~!」と絶賛。2014/01/22