内容説明
猛毒を持つため、恐れられているハブ。しかし、そのハブが奄美の自然を守っていた。森のすみずみまで熟知し、夜の森も自由に駆けるハブ捕り名人が、「真実」を語る。奄美の自然を畏れ、そして深く愛したハブ捕り名人。その自然観を描いた写真絵本。
著者等紹介
西野嘉憲[ニシノヨシノリ]
1969年、大阪生まれ。早稲田大学教育学部卒業。南西諸島や伊豆諸島、小笠原諸島など、“黒潮が流れる島”の自然とそこに生きる人々をテーマに撮影する。現在は沖縄県石垣島を拠点に、八重山諸島を中心に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
51
今年の読書感想文はこの本で書きました。チビ助は担任の先生にマンツーマンの作文指導を受け、私もその様子を見学させて頂き、読書感想文のコツも教えて頂きました。遅くまで頑張り、素敵な読書感想文が出来上がりました。この本は先生も読まれており、色々と話や情報を得ることが出来たのは読書の醍醐味ですね。2018/09/27
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
「自然の中で、一番の悪者は人間じゃ。奄美の森の生き物は、なんにも悪いことしないっチョ」この言葉が1番心に響きました。安易な考えでマングースを放った事で、奄美の貴重な生き物が殺られてしまった事実。ハブの怖さをよく知っていたハブ取り名人の南さんは、ハブをそれ以上に愛情を持たれていたのかなぁと思います。2018/08/19
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
31
ハブがいたからこそ、奄美の森に生息している貴重な生き物は守られてきたとしみじみ感じた。2014/07/29
kinkin
23
ハブが襲いかかる写真がダイナミック! そして「自然の中で、一番の悪者は人間じゃ。奄美の森の生き物は、なんにも悪いことしないっチョ」という言葉が心に残った。2014/04/13
けんとまん1007
15
奄美の島はハブが守ってきた。この言葉の意味が深く、真実を衝いている。改めて、人とはと考えさせられる。そんな奄美でも、名人と言われた方をメインに、島・暮らし・自然を見つめている目がとても深くかつ、本当の意味で優しい。サンダルばきでという名人の捕り方は、そんな自然の中の一部になりきっているからこそだと思う。森の中にいると、生命力が蘇ってくるというのも、少しではあるがわかるように思う。自分の経験からも、森に山に入ると、それだけで力がじわっと沸いてくる。2015/01/17
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