出版社内容情報
少年がその老人に会ったのは近くの公園だった。老人は「世界があっと驚く発明をしている」という。これもいつものワナか!?
内容説明
老科学者のすばらしい発明が、ついに完成した。北見君が特別に見せてもらった発明品、それはすぐれた頭脳を持つロボット。人間そっくりにつくられた「鉄人Q」だった。ところが、鉄人Qはとつぜんあばれだし、科学者のうちをとびだした。町で不可解な行動をおこすQ。さらわれた小さな女の子のゆくえは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
93
★★☆☆☆ 製作者にも制御できなくなったロボットが暴走するという『フランケンシュタイン』類似の古典的なプロットだが、中々の恐怖感で序盤は割と成功していたように感じる。 そしてポケット小僧は危なっかしい小林少年より断然安定感がある。 ただし、鉄人Qの正体が人間であることが確実となった中盤以降は失速するのが残念。 訳の分からない空中戦が行われるラストに至っては雑としか言いようがない。 作中で『宇宙怪人』について言及されるのは3作目であり、巨大タケコプターを乱歩が気に入っていたのが良く分かる。2020/03/04
mintjam_
5
鉄人がフランケンシュタインの怪物と被ってみえた。変装したり、銃で脅したり、プロペラ機で空中戦をしたり・・・少年探偵団員たちが二十面相寄りになってきてるぞ。2020/07/05
芳樹
1
少年探偵シリーズ二十一作目。 現代で人型ロボットは特段珍しい物では無くなり、AIが搭載され自然な会話も可能になってきているが、この当時ではまだ目新しく人間に近ければ近い程、異様に見えただろうと思うと面白い。 建物内のジャングル、巨大な蛇のメカ、人型ロボット、七つ道具とお揃いの制服と子供がワクワクするような設定が豊富で現代には無いドキドキ感がある。 多少、トリックに無理があるものの『子供向け』としては充分に楽しめると思う。 ミドリちゃんを可愛がっている鉄人Qは少し微笑ましかった。2023/03/17
沖川あこ
0
とうとうロボットが出てきました。読者を飽きさせない展開はなかなか大変だよね・・・2024/04/13
zatugei
0
悪評が多いが、小学4年生に連載ということを考えてほしい。2023/03/18
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