文庫版少年探偵・江戸川乱歩 魔法博士

江戸川 乱歩【作】

ポプラ社（2005/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 173p／高さ 18cm
• 商品コード 9784591084250
• NDC分類 K913
• Cコード C8093

出版社内容情報

少年探偵団の二少年は、スクリーンをつんで映画をうつしている怪しげな車のあとをつけた。そして恐ろしい魔法博士のとりこに・・・。

内容説明

少年探偵団の仲よしコンビ、井上君とノロちゃん。はじめて見る「移動映画館」のあとをついていったふたりは、いつのまにか人のいない森へまよいこむ。そして目の前に立ちふさがる、えたいのしれない黒い人影…。さらわれたふたりを待つのは、黄金の怪人「魔人博士」のとんでもない策略だった。

著者等紹介

江戸川乱歩［エドガワランポ］
明治２７（１８９４）年１０月２１日、三重県名張町（現名張市）に生まれる。本名、平井太郎。早稲田大学在学中から、英米の推理小説を片っぱしから読む。卒業後、貿易会社、古本商、新聞記者などたくさんの職業を経験する。大正１２（１９２３）年に『二銭銅貨』を「新青年」に発表。筆名の江戸川乱歩は、推理小説の始祖エドガー・アラン・ポーから取っている。その後、数多くの推理小説を精力的に書く。昭和１１（１９３６）年「少年倶楽部」の求めに応じて書いた『怪人二十面相』がたいへんな人気を博し『少年探偵団』『妖怪博士』など少年少女に向けた作品を発表する。昭和４０（１９６５）年没
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感想・レビュー

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[みや]

「魔法博士」というタイトルでは、きっと後々に内容を思い出せない。黄金怪人とか黄金大仏の方が合うと思う。前半は黄金怪人がグーテンベルクの聖書を盗む話。あまりに具体的な獲物なのでびっくり！これは私も欲しい。黄金怪人の大きさが変化していく謎が面白かった。その後は私があまり好きではない人泥棒の話。でも今回は盗まれた先で魔術ショーをいくつか見せてくれたので、そこを楽しめた。バラバラになったり元に戻ったりする少年や、巨人の胎内巡りなど。特に胎内巡りが良かった。大人でもやってみたい。

2016/07/21

[たかなし]

少年探偵団。黄金の怪人さんが出てきます。タイトルの魔法博士って聞いたときあれ一回魔法博士っていたような…。妖怪博士とごっちゃごちゃになってるんかな…。胎内なんたらの描写がリアルで怖かった。

2018/07/05

[旗本多忙]

魔法博士の正体は二十面相なのだが、この少年団シリーズは明智小五郎と二十面相の対決が主である。物語は、変わった老人が出たり、盗みの予告を突きつけたり、とかく団員らが興味を引くようなことから入って行くことが多い。何度捕まっても出てくる怪人二十面相に、知恵では絶対負けない明智の頭脳との対決。何をするにも大掛かりな仕掛けが、何とも素晴らしい二十面相！替え玉はラーメンだけにして(笑)最後は大きなお口でガブリ咬まれ、お疲れさまでした(笑)

2018/08/05

[にく9]

まあ、子供向けの作品だし。。青銅の魔人より相手が間抜けと言うか雑。。。

2014/05/22

[植田 和昭]

移動映画館に誘われて少年探偵団員が誘拐される。それを助けに行った明智先生もとじこめられるというお話です。なんか今までの作品の焼き直しのようであまり面白くありません。BDバッチは欲しいです。シリーズもあと２巻と肉薄してきたので頑張って読破します。

2023/03/14