出版社内容情報
銀座の空に突然あらわれたのは銀色に光る空とぶ円盤。そして有翼の怪人の出現によって世界中の人々が恐怖に!! 名探偵の推理は?
内容説明
人々はアッといったまま、息もできなくなってしまった。東京の大都会、銀座の空に五つの「空とぶ円盤」が!遠い星の世界から、コウモリの羽をもった大トカゲのような、宇宙怪人がやってきた。山奥に着陸した円盤にとじこめられたという、北村青年がおそろしい体験を語り、日本中が、いや世界中が、大混乱にまきこまれる。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
明治27(1984)年10月21日、三重県名張町(現名張市)に生まれる。本名、平井太郎。早稲田大学在学中から、英米の推理小説を片っぱしから読む。卒業後、貿易会社、古本商、新聞記者などたくさんの職業を経験する。大正12(1923)年に『二銭銅貨』を「新青年」に発表。筆名の江戸川乱歩は、推理小説の始祖エドガー・アラン・ポーから取っている。その後、数多くの推理小説を精力的に書く。昭和11(1936)年「少年倶楽部」の求めに応じて書いた『怪人二十面相』がたいへんな人気を博し『少年探偵団』『妖怪博士』など少年少女に向けた作品を発表する。昭和40(1965)年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いたろう
56
江戸川乱歩、まさかのSF?! 銀座の空に空飛ぶ円盤が現れた。やがて、宇宙人の目撃情報があいつぎ・・・。これは、子供向けに書かれた作品だが、アメリカ人、ケネス・アーノルドが「空飛ぶ円盤」を見た、「アーノルド事件」、墜落したUFOが米軍によって回収されたという「ロズウェル事件」が1947年、本作はその8年後の1953年ということで、日本では、結構、時代を先取りした作品だったのかも。明智小五郎と小林少年が登場し、ポプラ社の少年探偵団シリーズにも入っている、ということは、子供の頃、読んだことがあったかもしれない。2024/02/25
旗本多忙
30
乱歩先生、よくもこのような物語を考えられますなあ。だからミステリーなのか(笑) トリックがわかれば成る程なあって感心するんだけど、なんで空飛ぶ円盤なんて作れるの?マジ思う。明智探偵がズバリ解明するが、本当に労する演出だと褒めてあげたいよ(笑)悪党の世界会議があったり、これだけ大掛かりな仕掛けだと予算オーバーちゃうかな(笑)登場人物がすべて胡散臭げに思う。結局はそれに近いものが乱歩小説にはあるのだけど(笑)頑張れ四十面相相!2018/07/29
S.Mori
17
懐かしい少年探偵のシリーズをひさしぶりに読み返してみました。読み始めたらやめられない面白さです。コウモリの翼を持ったトカゲのような宇宙怪人が大勢現れて、いろいろなところで騒ぎを起こす前半は不気味さがあって、読んでいてぞくぞくします。怪人の正体は後半で明らかになるのですが、やや拍子抜けと言えるかもしれません。それでもミステリとしての骨格は整っています。怪人の正体にはがっかりしたのですが、さらにどんでん返しがあってその切れ味は鋭かったです。2019/12/16
ゆき
12
宇宙怪人という地球人の敵が現われたら国家間の戦争もなくなり一致団結するんじゃないかという考えで今回二十面相が怪人に化けるという話で、なんか・・・自分のことを棚に上げて良い人になってみたよこの悪人。(笑)とりあえず一回捕まろう。怪人が各地に現われたという魔法も人々を買収して証言させたという現実がなかなかシュールでした。今回のオチは好きです。2014/08/04
hoguru
7
息子9歳1人読み2020/11/27
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