文庫版少年探偵・江戸川乱歩
地底の魔術王

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  • サイズ B6判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591084175
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

それは、天野勇一君の前に黄金のような髪をもった手品師があらわれたことから始まった。黒マジックを使う二十面相の挑戦!

内容説明

天野勇一君の町に、奇妙なおじさんがひっこしてきた。少年たちの前で、ふしぎな奇術をつかう魔法博士はいった。「わしの住む洋館には『ふしぎの国』があるのだよ。」ある日、洋館をたずねた勇一君と小林少年。ところが、博士のおこなう大魔術の舞台にあがった勇一君が、見物客の目の前ですっかり消えてしまった。

著者等紹介

江戸川乱歩[エドガワランポ]
明治27(1894)年10月21日、三重県名張町(現名張市)に生まれる。本名、平井太郎。早稲田大学在学中から、英米の推理小説を片っぱしから読む。卒業後、貿易会社、古本商、新聞記者などたくさんの職業を経験する。大正12(1923)年に『二銭銅貨』を「新青年」に発表。筆名の江戸川乱歩は、推理小説の始祖エドガー・アラン・ポーから取っている。その後、数多くの推理小説を精力的に書く。昭和11(1936)年「少年倶楽部」の求めに応じて書いた『怪人二十面相』がたいへんな人気を博し『少年探偵団』『妖怪博士』など少年少女に向けた作品を発表する。昭和40(1965)年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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みや

30
奇術を使う怪しい魔法博士が、ショーの最中に少年を消したところから事件は始まる。勿論、魔法博士=二十面相。手品のネタをいろいろ駆使して楽しませてくれる。本当に芸達者。そして、その上を行く明智探偵も凄い!今回は密室トリックや家の仕掛けなどミステリ要素が多く含まれていた。子供向けなのでヒントは多い。でも決して子供騙しではなく、しっかりとしたトリックになっており、推理小説としての面白さもあった。また誘拐か…と残念に思っていたら「人を盗む、人どろぼうなのだ!」と言っているのを聞いて納得。上手く丸めこまれた(笑)。2016/07/15

mintjam_

5
もくじに出てくる漢字のタイトルがいちいちオドロオドロシイ。 魔法博士・透明妖怪・名探偵の幽霊・墜落する悪魔・・・ 魔法博士の洋館に行ってみたい。2020/02/01

みぃひ

4
図書館にあるものを優先した結果1巻の次は6巻。少年探偵団シリーズって順番に読まなくても大丈夫かな? 1巻は小さな物語がいくつかあったけど、6巻は1つの大きな事件で読みごたえがあった。ブラックマジックってすごいね、気になる🤔 少年探偵団は皆、ラストは手柄を立てるけど、最初皆知らない人に心許しすぎよね😂誘拐されまくり笑 でも密室で脱出作戦を考える小林少年の考えは毎度脱帽。2022/06/05

4
"明智先生バンザーイ" 最後の小林探偵が二十面相が捕まって警視庁の石段を登って行く姿を想像する所で終わるのが好き。 絶対うまいことしてあいつは回避して次の作品で登場するんだろうな〜ってなる。2018/01/20

ミカヅキカゲリ

4
鏡張りの部屋、乱歩、ほんとに好きだなあ(笑)。虎と人間の混ざったような外見と云い、空中からバットやグローブ、トランプを出し、「自分は魔法博士だ」と云うところと云い、面白すぎる。ばかばかしいことを大真面目にやっているところが面白かった。2012/09/21

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