出版社内容情報
雪の林でユキドリから聞いた不思議な物語は・・・。表題作のほか、『六月の森の物語』『歌うやまなし』など叙情性あふれる6編を収録。
内容説明
みずみずしい風のにおい、野のにおい、やえがしなおこの短編集です。
著者等紹介
やえがしなおこ[ヤエガシナオコ]
1965年、大阪に生まれる。岩手県北上市在住。本書所収の「山のうえのガラー」で第53回岩手芸術祭児童文学部門芸術祭賞受賞。作品「かや野のきつね」で第56回同部門奨励賞受賞。同人誌「びわの実ノート」(松谷みよ子責任編集)の「童話教室」に毎号のように投稿を続け、独特の作品世界が高く評価される
菅野由貴子[カンノユキコ]
1973年、神奈川県に生まれる。新潟県新発田市在住。1997年東京・銀座で、銅版画の初個展を開く。作品制作を続けながら、ダウン症のひとを中心としたアトリエ・エレマン・プレザンのスタッフとしても活動している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BlueBerry
41
じんわり滲みてくる童話集。2014/01/23
mntmt
21
短編集。宮沢賢治を思わせる文章。「鬼のくれた赤い稲」や「こんころの泉」などが良かった。2016/01/21
遠い日
10
なんだか懐かしい佇まいの本。物語と菅野由貴子さんの挿絵がマッチして、独特の世界が立ち上がってくる。命あるものどうしの交感がするりと心に入り込んでくる。川も木も、風も山も、森の動物も、その息吹をわたしのまわりに立ちのぼらせる。子どものころ夢中で読んだ「お話」の匂い。表題作「雪の林」は、白一色の世界に、語られる季節の色が映えて静かなのになんとも鮮やかな一編。「こんころの泉」は、切ない思い出が生きるよすがとなっている平太の心情を写し取る。幼いカヨの勇気が話を支える「鬼のくれた赤い稲」はかわいい話だ。2012/09/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
教育出版国語 3年生 【平成27年度教科書著者紹介本 令和2年度教科書著者紹介本】 『 六月の森の物語 / 鬼のくれた赤い稲 / 歌うやまなし / 雪の林 / こんころの泉 / 山のうえのガラー 』 2021/05/23
ろばこ
4
どこか懐かしい。童話が好きな人にはたまらない世界です。4姉妹とカワセミの話とゲラーの話が好きだった。冬にまた読もうっと。2013/05/24
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