出版社内容情報
ここで泣いた。思いだした。生きていた――。切ない愛の気持ちをうたった短歌とイラストの、まったく新しい形のコラボレーション!
著者等紹介
東直子[ヒガシナオコ]
歌人。「草かんむりの訪問者」30首で第7回歌壇賞受賞
木内達朗[キウチタツロウ]
1966年東京生まれ。国際基督教大学教養学部理学科卒業後、渡米し、イラストレーションの勉強を始める。Art Center College of Design卒。1992年に帰国、以後フリー。書籍装画、挿絵を中心に活動。ボローニャ国際絵本原画展、American Illustration,ADC New York、Communication Arts等入選。東京イラストレーターズ・ソサエティ会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
114
愛を想うこと。それだけで胸がたしかなるもので満たされる。朝起きたときも、ハミガキをするときも。料理をしながら、ごはんを食べながら、散歩をしながら…。どんなときにも、そして誰にでも愛を想うことができる。それは、恥ずかしいことではなく、むしろ誇るべきことである。ただ、愛は恋とはちがう。夢だけでは語れないし、想いだけでは保持できない。たしかなる信頼があり、求めるべきぬくもりが、そこにあるから互いに欲し合うのだろう。不思議な感じがする歌画集である。面白いな。愛のうたは、ホラーにもサスペンスにもなるのだから…。2014/05/24
新地学@児童書病発動中
90
初めて読んだ東さんの歌集。日常の言葉が使ってあるので、読みやすい。とは言ってもやはり短歌であり、短歌特有のイメージや着想の冴えや、はっとするような視線、心地よい言葉のリズムなど感じられる。タイトルにある「愛」を詠んだものは、繊細な感受性が感じられるものが多くて、気に入った。「手を重ねあうだけで血に旋律がめぐりはじめる ふゆのひなたは」(お気に入りの一つ)。東さんの歌に寄り添うような木内さんの挿画も良かった。2014/08/25
テトラ
27
歌人の東直子さんの短歌と木内達郎さんの絵。やさしい雰囲気の歌画集です。高校生の頃に読んで、4年ぶりくらいに再読。お気に入りの短歌を数首書き留めておく。/好き、です。が夜の川にとけてゆく とりあえず春まで生きなさい/空の籠ねらってなげる魂の まだどのくらいあるの時間は/久しぶりのさよならですねゆく街のゆくさきざきで君がゆれてた2016/02/15
June
23
愛についての切れ切れの想いの歌と絵がちりばめられた歌画集(2004年)。歌人本人のあとがきの「愛というものが…(中略)わかりませんが、ずっと想い続けるでしょう。愛を想う生き物に生まれたのだから」に強くうなづいてから、何度か歌集を読み返す。はじめわかりづらいように感じた歌もなんとなくだんだんわかるような気がした。好きな歌をコメント欄に。2014/09/23
nonたん
23
あとがきにある「愛を想う生き物に生まれたのだから。」というところに共感する。そんな生き物なんだ、オレタチハ!2014/05/11
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