出版社内容情報
カラスのアアは、体中をゴミで着飾り毎日を怠惰に過ごしていたが、ある日、一大決心をし、希望の地をもとめ、ゴミの島をさまよう・・・。
内容説明
ゴミの島に住むカラスのアアはごきげんだ。ほしいものはなんでも手に入ったし、そのうえお腹はいつだってごちそうでパンパンにふくれていたからね。燃えないゴミ区にある電話谷。そこの古い電話ボックスがアアのねぐら。キンキラピカピカの光り物をジャカスカジャカスカ増やすこと。これがアアのよろこび、努力目標、そして生き甲斐。だけど、なぜなんだろう、増やしても増やしても、なにか足らないものがあるような、いつもなにか忘れているような…。とぶことを忘れた、カラスのトンだ物語。
著者等紹介
梅田俊作[ウメダシュンサク]
画家・絵本作家。1942年、京都府生まれ。いじめをテーマにした長編絵本『しらんぷり』(’97日本絵本大賞受賞・ポプラ社)『14歳とタウタウさん』(第4回日本絵本賞選考委員特別賞受賞・ポプラ社)『月の学校』(ポプラ社)は、多くの読者の共感をよんでいる
梅田佳子[ウメダヨシコ]
1947年、福島県生まれ。1980年頃より、夫と創作絵本を共作。いじめをテーマにした長編絵本『しらんぷり』(’97日本絵本大賞受賞・ポプラ社)『14歳とタウタウさん』(第4回日本絵本賞選考委員特別賞受賞・ポプラ社)『月の学校』(ポプラ社)は、多くの読者の共感をよんでいる
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
20
まずは一羽のカラスの、ダラダラした独り言でこれだけの長いページに引きつける、梅田夫妻のエネルギーに驚きました。 次に投棄されて大きくなっていくごみ山に、環境の問題の大きさを感じました。 今は国内にこのような山ないことを願いたいのぇすが、そのようなところで生活している人がいる国があることを知っています。 主人公のカラスアアは、そんな人たちを語っているのでしょうか。 ごみ山での生活に満足している彼は、飛ぶことを忘れた、トンデモナイカラスです。 最後に、本当の自分を思い出してトンダカラスです。 2023/06/13
火星人碧
1
こんなにポップな児童文学って、あるんだねえ! 何が何だか分からなくても、ズルズルと読んで(読まされて)しまうのかなあ。バックグラウンドに、ハイテンポの音楽がずっと鳴っているような感覚があった。2021/11/19