出版社内容情報
暗闇坂に幽霊あらわる! そのうわさのでどころは? ハカセ、ハチベエ、モーちゃんがたどりついた真相とは!?
内容説明
暗闇坂と呼ばれる坂道は、日本全国にあるらしい。昼でも薄暗い、陰気な坂道だ。もしかしたら、きみの住んでいる町にもあるかもしれないね。小学中級以上。
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活に入る。主な作品に、「さぎ師たちの空」(路傍の石文学賞)「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)「ブッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー」(野間児童文芸賞)「ズッコケシリーズ」(巌谷小波賞)など多数
前川かずお[マエカワカズオ]
1937年、大阪に生まれる。第11回小学館児童漫画賞受賞。漫画、絵本、さし絵の世界で活躍。1993年、歿
高橋信也[タカハシシンヤ]
1943年、東京に生まれる。東映動画に入社し、アニメーション映画の制作にたずさわる。現在、フリーのイラストレーターとして、絵本、さし絵に取り組む
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
38
シリーズ第48作目は、幾度もあった幽霊ものの1作。 ハカセの父親が買った新車でドライブした山道。 そこは幽霊坂という言い伝えがネットであり、興味を持ったハカセら3人組は調査を始める。 ハカセがかなりフューチャーされている回であり、民俗学を学ぶことで事故を科学的に明かそうとする。 仕掛けは単純だが、その動機は根深い因縁。 こういう言い伝えは地方ごとにあるので、その意味では懐かしい感じを受けた。2021/07/03
なおなお
4
今回はハカセの粘り強い調査が役に立つ。昔も今も?流行りの「心霊スポット」、そしてネットによる掲示板、ズッコケシリーズも終盤になりついにインターネットが活用される。そのためにインターネットに詳しい関西人が転校してきたのには笑った!2020/03/05
ダイアナ
4
新車を買ったハカセ一家。ドライブ中に通った道は最近「暗闇坂」と呼ばれちょっとした心霊スポットになっているそう。さっそく調査に乗り出すも、幽霊(?)を目撃した同級生が事故にあったり、過去に起きた事件が尾を引いていたりしてちょっと怖い展開に。研究熱心なハカセは自分のしていることが「民俗学」の一種だとわかりますます熱が入るが、他の2人は幽霊の呪いかもと尻込み。珍しくハチベエがハカセを窘める場面も。騒動は予想外の結末を迎えます。ネットが話に大きく関わり、ズッコケの中の時間も動いていると実感。2018/02/18
plumriver
4
小学生以来のズッコケシリーズ!改めて読んでみて、難解な言葉の多さにびっくり。およそ商品というものは…に始まり、しずしずと、吹聴、など小学生には難しいんじゃないかと思う言葉のオンパレード。あえて難しい言葉を使うことで、子どもが辞書を引いたり、親に質問したりするよう仕向けているんじゃないかという仕掛け的なものを感じた。那須先生すごいな!2014/04/12
私的読書メモ3328
2
明らかにホラーとミステリが得意な作者だけに、その両方を扱った本作はとても良い出来だっったと思います。ただ、タイトルだけは擁護のしようがなく。「幽霊の正体」はともかく、暗闇坂と呼ばれる隧道が舞台なのに「怪奇館」は一体……。2021/09/27
-
- 和書
- 八軒長屋 古典文庫