出版社内容情報
15年間ゴン太という犬と一緒に暮らした思い出を綴ったエッセイ。ゴン太の老いと死を通して、私たちにとっての老いと死を考える。
内容説明
90歳で逝った母と自らの老いとむきあう著者が、犬との出会いで人生を豊かにした、熱い涙が溢れる感動のエッセイ。
目次
第1章 犬と家族(出会い;おばあちゃんがよみがえった;名前はゴン太、やんちゃな男の子;お世話犬、ゴン太の誕生;おばあちゃんがゴン太の歌をよんだ ほか)
第2章 老い犬の日々(再びの旅;シャノンを追えず;散歩道;ゴン太とナナのクールな関係;節分の夜、ゴン太に異変 ほか)
著者等紹介
向井承子[ムカイショウコ]
1939年東京生まれ。戦時中に北海道に疎開、札幌育ち。北海道大学法学部卒。北海道庁勤務後、上京。女性団体の機関紙編集者などを経てノンフィクションライターに。自分と家族の病気、老親をみとった体験などをきっかけに医療を中心としたテーマで執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッキ@道央民
46
著者がペットショップで出会って一緒に暮らす事になったミニチュア・ピンシャーと言う小型犬のゴン太。その犬と出会ってから看取るまでの14年間を綴ったエッセイ。最初は手に負えないと思えるほどのヤンチャ犬。時に犬を育てる事に悩んだり、ゴン太の若い頃一緒に暮らしていたお母様との別れを一緒に経験したり。犬と共に暮らす時間って人の一生の中では短いけれど、最後まで看取る事でしっかり一つの命と向き合って来たんですね。ワンちゃん好きな方は機会あれば手に取ってもらいたい一冊です。2016/01/04
立退千秋
3
昔のミニピンはそんなにやんちゃだったのか。それにしてもやっぱりいつか犬が飼いたい。病気になって苦しんだりするのを見るのは飼う前から想像するだけでもつらいけど、犬の素晴らしさを感じたい。2012/02/20
marimo
1
感想も少なく有名でもない本。多くの人に読んで欲しい。犬を飼っている人は眉間に皺を寄せるかもしれない。初めて犬を飼う夫婦が躾も満足に出来ていないと。でも昔はみんなそうだった。今と飼いかたが少し違っただけ。犬のおかげで元気を取り戻したお婆ちゃんを通してお婆ちゃんの悲しさも喜びも伝わってくる。犬を飼ったことで色々な恩恵が広がって行く。作者さんは素人さんではなく元々ものを書くのが仕事の方なのでとても読みやすく面白い。何度も笑い、頷き、感動する。最後は号泣だが読後感は清々しい。愛犬家、中高年の方に特にお薦めである。2019/06/07
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