ポプラ・ウイング・ブックス
血族の物語〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 508p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591078082
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

湿原を抜ける道を見つけるため、少年コーは湿原に足を踏み入れ、言葉を持たぬ民と出会う…。人類黎明期を舞台に描くファンタジー後編。

内容説明

水をもとめて旅を続ける“血族”の者たちの行く手には、もやにとざされた底なしの湿原が。この湿原をぬける以外に、“血族”が生きのびる道はない!夢見がちな少年コーは、こっそりと湿原に足をふみいれ、奇妙な信仰と習慣をもつ湿原の民と遭遇する。言葉をもたないかれらと何とかして親しくなり、湿原をぬける道を見つけてやるんだ、と心に誓うコーだが―。二十万年前のアフリカを舞台に、イギリスで人気の実力派ストーリーテラーがつむぎあげる、冒険と成長の異色ファンタジー後篇。10代~一般まで。

著者等紹介

ディッキンソン,ピーター[ディッキンソン,ピーター][Dickinson,Peter]
1927年ザンビアに生まれ、7歳からイギリスのグロスターシャー州等で育つ。イートン校、ケンブリッジ大学卒業後、パンチ誌で推理小説の書評を担当。初めて書いた2篇の推理小説で、英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞を2年連続受賞。以来、『青い鷹』(偕成社)でガーディアン賞を受賞したほか、カーネギー賞2回、ウィットブレッド児童文学賞2回など、受賞多数。2000年には国際アンデルセン賞の候補となる

斉藤健一[サイトウケンイチ]
1948年福島県生まれ。東北大学大学院修了。英文学専攻。四半世紀のあいだ大学で教鞭をとった後、フリーに

沢田としき[サワダトシキ]
1959年青森県生まれ。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業。デザイン会社勤務を経て独立。イラストレーターとして活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ときわ

5
続けて再読。ずいぶん前だが「大地の子エイラ」を途中で挫折した。エイラが大人になってから、まるで恋愛小説のようになってしまって興ざめしたからだ。その点この物語は、子供たちが成長するにつれて視点がより年少だった子供に移っていくことで、最後までわくわくさせてくれた。特にコーは、最初から大人のようにふるまわなければいけなかったスーズと違い、やんちゃな弟として「やっぱり男の子だからね」という成長をすることが出来た。そしてやんちゃながらも、皆の役に立とうと頑張る子になっていく。この本はもっと多くの人に読まれて欲しい。2019/06/17

sugiane

2
何かの動物から人類になっていく旅立ちの物語でもあると思いました。印象に残る一作

ベック

2
転じて一番楽しいのは「コーの物語」だ。いつも空想ばかりしている、やんちゃ盛りのコーが一人前の男としてみんなに認めてもらおうと奮闘する。そして他民族と関わり異文化との邂逅を果たす。全編通して原始の世界で生きる死と隣り合わせの過酷な状況が描かれ、各章の間には本編とシンクロする形で「最初のものたちの神話」が挿入される。これが人類の祖たちの基本概念を象徴しており、読者も自然と二十万年前のアフリカの地を旅することになる。2006/10/03

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