出版社内容情報
夏の合宿でキャンプ場に出かけた三人組は、そこで縄文人の生活を体験することになった。しかしそれは、恐ろしい事件のはじまりでもあった。
内容説明
夏の合宿で山のキャンプ場に出かけた三人組は、そこで縄文人の生活を体験することになったのだが、その生活そのものがとまどうばかりだった。しかしそれ以上に恐ろしい事件が起こって…。
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活に入る。主な作品に、ズッコケ三人組シリーズ、「さぎ師たちの空」(路傍の石文学賞)「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)「ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー」(野間児童文芸賞)「ズッコケシリーズ」(巌谷小波賞)「絵で読む広島の原爆」など多数
前川かずお[マエカワカズオ]
1937年、大阪に生まれる。第11回小学館児童漫画賞受賞。漫画、絵本、さし絵の世界で活躍
高橋信也[タカハシシンヤ]
1943年、東京に生まれる。東映動画に入社し、アニメーション映画の制作にたずさわる。現在、フリーのイラストレーターとして、絵本、さし絵に取り組む
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
46
弥生時代の生活を体験する行事に参加するシリーズ47作目。 表紙にはオオカミや土偶が載っているが、それよりも3人組だけじゃなくて、クラスの美女3人と行動を共にすること。 陽子が取り憑かれるというアクシデントによって、縄文人やニホンオオカミと出会う羽目に。 結局ハカセが作った土偶の謎は解明されないままだが、縄文時代自体が謎が多いのでこれもある意味ロマンなのかも。2021/07/02
しーふぉ
20
読友さんがこの前、このシリーズ読んでいて読んでみたくなり、図書館で借りてきた。小学生の頃大好きなシリーズでした。縄文時代の生活体験学習が縄文時代にタイムスリップしてしまう話しなのですが、縄文時代のことを学習出来る。2022/09/05
読み人知らず
4
前半部分と後半部分でくっきり違いがある。前半・後半を明確に分けることが出来る作品。前半の縄文人体験センターは本当にありそう。実現可能な気がする。実際に異郷へのたびとなるのは、後半のみ。少ないページ数なのにそれでもあっさりした読後感を感じさせないのはさすが那須さん。憑依物を書かせたら本当にうまい。2009/11/15
なおなお
3
縄文時代にタイムスリップするお話。タイムスリップする前、縄文時代を体験する合宿をするのだが、それが結構詳しくて面白かった。 2020/02/15
私的読書メモ3328
2
前半の縄文時代を体験学習する行事の描写が面白く、これぞズッコケだなあと良い気分になれました。後半の展開はあっさり気味にも感じましたが、それは私が、余りに盛り過ぎた化学調味料漬けのようとも言えるエンタメ作品を摂取しすぎているせいな気もしました。児童文学として、本来の対象読者にはちょうど良い分量、味付けなのでしょう。2021/09/24