出版社内容情報
ベンチがわりに座っていたやなぎの木に、空高くはね飛ばされたキッペ。どきどきするキッペの空の旅をユーモラスに描きます。
内容説明
「すごいぞ!すごいぞ!」こぎつねキッペは、びゅんびゅんかぜをきって、とんでゆきます。もりのなかまたちは、おおさわぎ。キッペはいったい、どうなるのでしょう。
著者等紹介
今村葦子[イマムラアシコ]
1947年、熊本県に生まれる。『ふたつの家のちえ子』(評論社)で野間児童文芸推奨作品賞、坪田譲治文学賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。同作品および『良夫とかな子』『あほうどり』(ともに評論社)により路傍の石幼少年文学賞、『かがりちゃん』(講談社)で野間児童文芸賞、『ぶな森のキッキ』(童心社)で絵本にっぽん大賞、『まつぼっくり公園のふるいブランコ』(理論社)によりひろすけ童話賞を受賞。東京都在住
降矢奈々[フリヤナナ]
画家。1961年、東京都に生まれる。スロヴァキア共和国・ブラチスラヴァ美術大学で石版画を学ぶ。日本とスロヴァキアで、子どもの本の仕事に活躍している。ブラチスラヴァ市在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
51
こぎつねのキッペは空を飛ぶのが夢。ある日、ついに飛ぶことが出来ますが……。今村葦子さんの文章も、降矢奈々さんの絵も、動物たちが生き生きとして個性的。特におしゃまなイタチの女の子と、おっとりしたクマの子が愛らしい。みんな優しいね。心配してくれるひとがいる。大好きな友だちがそばにいるのって、とても素敵なことなんだ。2019/09/24
テルテル
28
生まれてくる全ての命に使命がある。人にはできて自分には出来ないことだってある。努力したってなれない夢もある。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』が浮かぶ。鳥のように空を飛びたいと願い続けるこぎつねのキッペ。手をバタバタさせて鳥の羽ばたきをまねる。しかし、どうしても飛ぶことかできないと悩む心の『あな』に落ちていく。彼の『あな』を埋めたのは、実際に飛ばされて川に落ちてしまった怖い体験だった。やってみなければ分からない自分の使命。周りがなんと言おうと挑戦する心は忘れたくない。夢を持って進むことは生きる力になる。2015/04/26
mntmt
12
キッペには良い仲間がいる。2020/04/16
遠い日
7
「こぎつねキッペ」シリーズ4。空を飛びたいキッペの夢がひょんなきっかけで叶ってしまいます。心構えなく始まってしまった「飛行」は、とんでもないことに。いっしょにいた友だちはおろおろ。キッペはどんどん不安になるばかり。いたちの女の子の心の動きはおしゃまで、力持ちのこぐまのことばはマイペースで、この動物たちの個性の描きわけがすばらしかったです。2023/08/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
2年生ブックトーク授業2025/07/10