出版社内容情報
そよ風、しお風や落ち葉や雪から、生きることの意味をおそわった、たいくつなたいくつなねこのお話です。
内容説明
ねんねこごろごろ、ねんねこごろごろ…。たいくつなたいくつなねこに、はるのかぜや、なつのしおかぜ、あきのはっぱが、ねこくん、はらっぱへ、うみへ、もりへ、いってごらん。と、かたりかけました。でも、ふゆは、ちっともたいくつではありませんでした。さむくてさむくて、それどころではなかったのです。読み語りにぴったりの、親子でたのしめる絵本。
著者等紹介
梅田俊作[ウメダシュンサク]
画家・絵本作家。1942年、京都府生まれ。いじめをテーマにした長編絵本『しらんぷり』(’97日本絵本大賞受賞)『14歳とタウタウさん』(日本絵本賞選考委員特別賞受賞)『月の学校』(ポプラ社)は多くの読者の共感をよんでいる
梅田佳子[ウメダヨシコ]
1947年、福島県生まれ。1980年頃より、夫と創作絵本を共作。いじめをテーマにした長編絵本『しらんぷり』(’97日本絵本大賞受賞)『14歳とタウタウさん』(日本絵本賞選考委員特別賞受賞)『月の学校』(ポプラ社)は多くの読者の共感をよんでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
38
読み聞かせ(178)繰返しがあって、読み聞かせにぴったり。絵をじっくり見る楽しさもあった。おわりかたもハッピーエンドでよかった。2014/10/30
みつばちい
9
春風に誘われて蝶がたくさんいるのを見に行けば、蝶は隠れていて花しかない。つまらん、と猫がねるとたくはんの蝶が羽ばたく。夏にはくじら、秋には鳥が猫がくると隠れて、寝てしまうと出てくる。でも冬になって、、? 読みきかせにもよさそうな可愛い話。相手を脅かそう、探してやろうと思わず、自分自身が本当に楽しんでいる時にまわりも寄ってくるものですね。2018/11/17
hannahhannah
7
季節を揺蕩う猫が登場。冬にはバニーたちも登場していました。2022/03/17
遠い日
6
退屈してごろごろするネコに、自分から動くことを促す季節のものたち。春夏秋と、その美しい自然の風景も遊びも楽しめなかったネコが、ようやく見出したものは、冬の寒さのなかのお楽しみ。自分の体と心はこんなにも繋がっている。2015/08/26
nyanco
4
たいくつしてるねこに、そよ風がささやきます。『いってごらん、たのしいよ。』と、はらっぱへ、うみへ、もりへ…と。なのに何もいないじゃないか!でも本当はネコが眠っている間に…気がつかない幸せは、実はいつも足元にある…。ネコの姿がとても可愛い。四季の自然の色遣いもとても綺麗。ネコが眠りにつくと、隠し絵のように中から動物たちが現れる子供たちはきっと楽しんでくれるはず。文章の音やながれも良い響きで親子で楽しめる一冊だと思います。2010/02/22