出版社内容情報
幸せになるための「家族のルール」とは? 引きこもりの少年と、彼を取りまく大人達の葛藤を描く、感動のカウンセリング小説。
内容説明
幸せになるための「家族のルール」とは?すべての家族に贈る心が元気になる物語。
著者等紹介
山脇由貴子[ヤマワキユキコ]
1969年東京生まれ。横浜市立大学心理学専攻卒。現在、東京都児童相談センターのカウンセラーとして、年間100家族以上の相談や治療を受け持つ。ストリートチルドレンの急増するベトナム政府から依頼を受け、児童相談所のスタッフ養成のための講演を行うなど、国内外を問わず幅広く活躍。また、新聞や雑誌への寄稿を通し、臨床現場の生の声を発信し続ける、いまもっとも注目される若手臨床家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
6
人は他者の言葉の裏側にある心を読む。子どもは大人の心に添いたいといつも思っている。とても繊細で敏感だ。「ありのまま」の難しさを感じる。きれいな箱に、きれいな包装紙とリボンがあって、大事なのは中に入れるものだということ。ひきこもりで悩んでいるおうちの人に読んで欲しい。だれかに話すことからスタートなのだと思う。2017/12/20
ばいきんまん
5
最後に僕の声を聞けた気がして泣きそうになった。彼・彼女らは多かれ少なかれこの本のように感じてるんじゃないだろうか。「普通」をやれない罪悪感、親に迷惑を掛けるだけの存在。劣等感、焦り、この先何十年もこのままなのか?という絶大な恐怖。このままでいいはずがないと自分が一番わかってるからこそ、情けなくて仕方ない。それを越えるとすべてがどうでも良くなって、誰にも気付かれずに溶けて消えてしまえたらと願う。本のようにすんなりとは行かないけれど、身近に引きこもっている人がいたら、辛抱強くそして絶対見捨てないでと言いたい。2013/02/20
にま
4
児童相談所カウンセラーが書いたフィクションの形を取った問題提起の一冊。出てくる人物設定がありきたりではありますが、わかりやすかったです。2009/05/31
りお@積読本増加中
2
「何も要求しない。普通を求めない。生きていればそれでいい」 これが親にはとても難しい。でも、これができると、子供も少しづつ外に出られるようになると、引きこもりの私の体験から言わせていただきます。 仕事人間の父親が変わっていって、家庭内が明るくなって、息子さんも部屋から出てきてくれそうなラストは良かった。2016/01/02
花鳥風月の森
1
一人で子育てしてる身としては 色々考えさせられる本でした。2012/01/07