出版社内容情報
11歳で生き返った兄は、天使になった妹へと手紙をつづる。家族への愛、回復する絆、少年同士の友情がそこに - - - 。珠玉の翻訳小説。
内容説明
ウェニーへ。ぼくも死んだんだ。二人がトラックにひかれたときじゃなくて、そのすぐあと、病院で―。ウィルは天国の妹に宛てた手紙を書きつづけるが、それは誰も知らない二人だけの秘密だった―。かざらぬ少年の優しさと家族の愛が胸にひびく、ふつふつと心が温まる珠玉の翻訳小説。
著者等紹介
ケアリー，ジャネット・リー［ケアリー，ジャネットリー］［Ｃａｒｅｙ，Ｊａｎｅｔ Ｌｅｅ］
１９８１年、シアトル・パシフィック大学を卒業。数年間の教師生活を経て、執筆活動・音楽活動に入る。自身のグループ、ドリーム・ウィーバーズを率いて会議や集会に参加し、自作のおとぎ話や歌を披露している
浅尾敦則［アサオアツノリ］
１９５６年広島生まれ。国際基督教大学卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
90
妹への手紙を通して家族の再生の日々を描く。家族への感情や悲しみなどいろいろな気持ちが手紙から伝わってきた。2016/01/09
がいむ
22
（娘が片付けた本の中から読む）大人になって児童書を読む良さは、いろんな人の立場を感じられることかも。両親の気持ちもウィルの気持ちも想像がついて、切なくなったりもどかしかったり、心があたたまったりします。亡くなった妹へ向けて毎日書く手紙。相談員ジェームズさんにひみつをはなすところ（そしてしんじてもらえたんだ！）や友人ギャラガ―（いい奴！）との冒険が好き。ブルウィンクル（犬）の存在感が大！2013/05/11
ブルーベリー※更新は控えめです
11
交通事故で妹ウィニーを失い、奇跡的に生還したウィル。妹ウィニーへ手紙を書き続けても届くことはないけど、きっと届いていると思いたい。ウィルは臨死体験のことを、妹を天国の途中まで送っていったという表現は子供らしさがよく表現されている気がした。フィクションなのに実際に身近で起こったかのような作品でした。2018/04/21
ミナコ＠灯れ松明の火
10
全ての親が読むべき物語。天に向かって純粋に祈りたくなりました。止まっていた時計の針がまた動き出す瞬間に放つ光は、本当に強くて美しい。映画版も見てみようかな。2008/10/28
更紗
8
妹ウェニーとともに事故にあい、生き残ったウィル。ウェニーを喪い、悲しみに暮れる両親を元気づけようとする、ウィルの健気さが切なく、何度も涙腺が崩壊しました。 少年らしい爽やかさと優しさと、それからおバカなところもある、ウィルのことが大好きです。 海外の作品はあまり得意ではないのですが、軽やかな訳でとても読みやすかったです。2011/11/04
