ハンナのかばん―アウシュビッツからのメッセージ

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784591073094
  • NDC分類 K936
  • Cコード C8098

出版社内容情報

第49回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」
5・6年生 小学校高学年の部


内容説明

第二次世界大戦中、アウシュビッツのガス室で十三年の生涯をおえたハンナ・ブレイディ。半世紀後、偶然、ハンナが残した旅行かばんと日本でであった、石岡ふみ子。ハンナはどんな少女だったのだろう…?どんな家族にかこまれ、どんな生涯をおくったのだろう?そして、少女になにがおきたのだろう?ふみ子のハンナ探しがはじまった。

目次

二〇〇〇年冬東京―かばんに書かれた白い文字
一九三〇年代ノブ・メスト―美しい故郷、幸せな家族
一九九八年から二〇〇〇年東京―かばんとの出会い
一九三八年ノブ・メスト―仲の良い兄と妹
二〇〇〇年三月東京―ハンナってどんな女の子?
一九三九年ノブ・メスト―しのびよる恐怖
二〇〇〇年三月東京―ふみ子を動かす十三歳の死
一九四〇年秋から一九四一年春ノブ・メスト―たった一人の学校
二〇〇〇年四月東京―ハンナがかいた絵が残っていた!
1941年秋ノブ・メスト―母のいない日々、そして…〔ほか〕

著者等紹介

レビン,カレン[レビン,カレン][Levine,Karen]
カナダでラジオ番組の作成にたずさわり、数々の賞を受賞。ドキュメンタリー番組“Children of the Holocaust”では、Peabody Awardを受賞。CBCの番組“As It Happens”では総監督をつとめた。その他にもホロコーストに関する番組を多数作成

石岡史子[イシオカフミコ]
東京生まれ。英国のリーズ大学院開発学部にて南北問題や女性の人権、教育問題を学ぶ。修士課程を修了後、帰国して、1997年、子どものためのアンネ・フランク展示館を開設しようというNGO団体に事務局スタッフとして参加。1998年10月、ホロコースト教育資料センターと改名、現在の地に移転後、代表に就任
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんちゃん

26
ブックオフでみつけて購入。アウシュビッツから届いた茶色のかばん。持ち主はハンナ・ブレイディ。ハンナはどんな女の子だったのか、日本でホロコーストを学ぶ子どもたちの関心に後押しされ、石岡史子さんの旅が始まります。少しずつわかるハンナの様子、そして生存するハンナの兄との出会い、ホロコーストの悲劇がまたひとつ明らかにされます。2003年に小学校高学年の課題図書に選定されていた本、全く知りませんでした。ホロコーストに関する本を何冊も読んでいますが、日本に子どもたちがホロコーストについての学びを深めることができる→2012/11/28

Nobuko Hashimoto

25
ホロコーストの犠牲になった13歳の少女の遺品のスーツケースをアウシュヴィッツ博物館から教育用展示品として貸借した日本人女性が、持ち主を特定し、カナダにいた兄を見つけ出したという実話。兄妹の体験と、兄ジョージさんと子どもたちとの交流は児童書となり、映画化されて世界中に知られることとなった。かばんは各地を巡回している。ジョージさんは、2019年1月12日、トロントで90歳で亡くなられた。詳しい記録はブログに。https://chekosan.exblog.jp/29184719/2019/01/12

アキ

15
家族から引き離され、ひとりアウシュビッツに着くなり、「建物に入るよう命令され〜ドアがあらあらしくしめられ」て終わるハンナの一生。それでも「このかばんを、ある少女の死のシンボルとしてではなく、ハンナがこの世に生きていた命のシンボルとしてみんなに見てほしい」と訳者の言う通り、友と笑い、外を駆け回り、時には本に夢中になったり、ため息もつく、そんな極普通の毎日があったことを一番に憶えていたいように思います。ハンナがこの世に生まれて来たことを喜ぶことももちろん…。ハンナを思うということは、そういうことかもしれない。2012/12/19

井戸端アンジェリか

14
ホロコーストって何? そんな疑問をもった日本の子供たちに向けた話だと思うのでマイルドな仕上がり。それなのにねー、泣けてくる。アウシュヴィッツへ着いたその日にガス室って...。ひとり残された兄の「この広い世界からわたしを見つけだしてくれて、本当にありがとう」がせつない。2017/08/02

おはなし会 芽ぶっく 

13
第49回青少年読書感想文コンクール課題図書 高学年 第二次世界大戦中、ユダヤ人に生まれたという理由だけで13歳の生涯をとじた少女のおはなし。訳者である石岡史子さんがホロコーストの歴史を、日本の子どもたちに伝えるために、当時の子どもの遺品展示を企画、その中で『ハンナのかばん』と出会い、ハンナの半生を調べました。古ぼけた大きな茶色いかばんは、中身は空っぽ、ハンナ・ブレディ、1931年5月16日生まれ、孤児、と書かれていました。収容所到着の日がハンナ11歳の誕生日。13歳で亡くなるまでの様子が書かれてます。2018/10/05

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