出版社内容情報
とうさんのみどりのマフラーはまくとぐんぐん勇気がでる、まほうのマフラーだ。小さな男の子の心の成長を描く、一週間の物語。
内容説明
かあさんがまいてくれた、とうさんのみどりのマフラー。しっかりにぎりしめていると、ほら、ゆうきがぐんぐんわいてくる。ともだちだって、たくさんできる。たのしいことが、いっぱいおこる。そう、とうさんのマフラーは、まほうのマフラーなんだ。
著者等紹介
あまんきみこ[アマンキミコ]
1931年、旧満州に生まれる。日本女子大学(通信)卒業。主な作品に、『車のいろは空のいろ』(日本児童文学者協会新人賞、野間児童文芸推奨作品賞、赤い鳥文学賞特別賞)『ひつじぐものむこうに』(産経児童出版文化賞)『ちいちゃんのかげおくり』(小学館文学賞)『おっこちゃんとタンタンうさぎ』(野間児童文芸賞)『だあれもいない?』(ひろすけ童話賞)などがある
グレイニエツ,マイケル[グレイニエツ,マイケル][Grejniec,Michael]
ヨーロッパでイラストレイターとして活躍。1985年、アメリカに移住。1996年、『お月さまってどんなあじ?』で、日本絵本賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
66
良かったです。温かくて、少し切ない物語。「とうさんのみどりのマフラー。しっかりにぎりしめていると、ほら、ゆうきがわいてくる。」……。そのマフラーをするまで、ずっと気が弱くて元気のなかった男の子。でもこのマフラーをぎゅっと握ると勇気が出てきます。あまんきみこさん、やっぱり好きだなあ。マイケル・グレイニエツの挿絵もいい感じ。少し切ないラストが素敵でした。2023/05/04
ぶんこ
39
お母さんが巻いてくれた緑のマフラーは魔法のマフラー。これを巻いていると、どんな苦境も勇気100倍。とむ君にとってのお父さんはヒーローなのかな。公園に忘れてしまった図鑑を取りに行ったら、そこには猫の親子が仲良く図鑑を見ていました。とむ君はそっと帰りました。とむ君優しい。ある日の突風で大事なマフラーが飛んでいってしまいます。見つけることはできなかったけれど、周りは緑。春は近い。お父さんは自信をくれたのですね。もう大丈夫。2023/12/22
こふみ
20
読み初めてすぐ 結末は予想できますが、その結末にたどり着くまでがせつなくてせつなくて…心が締め付けられます。 あまんきみこさんらしい優しい作品です。2021/05/25
ぱお
20
男の子がどんどん成長していく。おとうさんのマフラーを巻いたら、大きな声が出たね。足が速くなったね。絵もとてもすてきでした。2015/01/08
紅花
15
まほうのマフラーの意味が、そんなに悲しくて切なかったとは・・・娘が「悲しくて、このままじゃ眠れない」と言い出して、別の楽しい本を読まされた。色々と深く考える内容。息子は絵がどうやって描いてあるのか、不思議だったみたい。2015/02/24