出版社内容情報
家族との別れや、転校、孤独など、心にさびしさを抱えるこどもたちが、図書館を通して心を解放していくようすを温かく描きます。
内容説明
清野、直樹、美佳、タカシ、なおみ、マキ、ヒトシ―みんな心になにかをかかえ、そしてかかえきれなくなったとき、けやきのみどりの木の下にたちどまります。きみはどうします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
36
大切な誰かを失った喪失感を埋めてくれるのは、気付けばそっとそばにある「けやき図書館」。それぞれにとってのけやき図書館ストーリー。クラスに馴染めない転校生清野とけやき図書館との出逢いを描いた『秘密のヒマワリ』快活な直樹と大阪からの転校生タカシとの友情を描く『ほたて貝のシチューの日』、恵まれない家庭で育つ柴とツッパリのヒデ、学校司書セミ公とのやりとりを描いた『赤が好き?青が好き?』の三作が特に良かったです!エピローグも素敵。あたたかな木漏れ日の中で柔らかな風を感じるような優しい一冊。2020/02/02
木漏れ日の下
8
大きなけやきの木がある図書館を利用する子供達のお話。一人一人それぞれに悩みや迷いを抱えた子供達。自らの気づきや友達との出会い、信頼に値する大人との関わりや苦い失敗などを経て光の方へ一歩、踏み出していく。児童書とはいえ肉親の死や親の不仲など少し重めの話もあるがどの話もほのかな希望を感じさせる終わりかたなのは良かった。ただ欲を言えば、『けやき図書館物語』と題があるので、もう少し図書館ならではな感じや、大きなけやきの木の魅力を感じるお話も欲しかったかな、と。2018/02/02
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