出版社内容情報
児童文学作家である著者が、創作の手法を体系的にまとめ、具体的に方法論を示す。「児童文学とは何か」という文学論でもある。
目次
第1章 はじめての創作(自問自答―児童文学とは何か;「飛び出し童話」の発想;どう描けば飛び出せるのか;私の飛び出し)
第2章 推敲にむけて(創作者にとっての作品研究;推敲の第一段階;推敲の実際)
第3章 創作の森へ(物語の構想と構成;着想から取材調査へ;冒頭の妙;長編での絞りこみ)
第4章 さまざまな手法(if童話;エッセイから現実物語へ;空想物語と幻想物語;民話風物語;再び、書くとは何か)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
本の紙魚
3
「なぜ書くのかは、どう生きるかの中にこそある」児童文学が、子どもだましの手法では書けないこと、推敲の大切さ、安易な比喩と説教臭の否定など、ためになり且つ実用的なアドバイスがふんだんに書かれている。筆者の作品「少年の海」は、小学生の時に読んだけど、ふんどし姿の男の子たちと、いまふうのしゃべりかたに引いてしまって、イマイチついていけなかった。自分が泳ぐことに対してそれほど興味がなかったのもあるだろう、再読したら感じるものがあるのかもしれない。エッセイを創作にする例の文章が好きで、解説もなるほどと思って読んだ。2021/04/13
みにみに
3
「児童文学は、憧憬を物語る文学である。」という冒頭の一文にぐっときて読みました。具体的で分かりやすい内容だと思います。いつか書いてみたいなー。2012/11/02
KUAD
2
3年ほど前の再読、良かった。なぜこの書き方がダメか、理由を具体的に示して添削しているところが。描写は動詞の使い方がポイントp21。名詞を信じて読者にイメージ化させる。あまんきみこの謎掛けねの描写の答えと、世界観融合。読者が寄り添い易いイメージに絞る。接続語の出自に事実はなく、読者が余白をともに歩けないp68。「ハッと息を飲む」「おりて行った」は同種の冗語。感動は解説しない、遠く突き放すp111。プロットとは、物語の底に流れる「なぜ」「どうして」の因果律を事実に即して決定していく作業。脈絡なく重ねてもダメ。2012/03/01




