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出版社内容情報
銀座のサーチライトがまっ白な建物にうつしだしたものは、千倍も大きい人間の横顔! 名探偵の美しい少女助手をまきこむ怪事件。
内容説明
「ウワン、ウワン、ウワン…」教会の鐘のようなひびきが空からふってきた。おもわず見上げると―空いっぱいにひろがる悪魔の顔。巨大な魔人が、牙をむきだして笑っている。それは、とてつもない事件のまえぶれ…。魔人のぶきみな予言だった。明智探偵の新しい少女助手、マユミの身に危険がせまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
29
少女探偵マユミおねえさまが登場。女っ気が薄かった少年探偵シリーズにやっと華が咲く!と思ったけれど、あまり出番がなくて残念。今回はとにかく仕掛けが大きく、見ごたえがあった。東京の空に広がる巨大な顔は、現代に住む大人の私が想像しても恐ろしい。今までで一番怖い気がする。池から飛び出してくる巨大な顔も怖い。小林少年と二十面相が本当の意味で死にかけているのも怖かった。興奮と不安でハラハラし続けることができて満足。治安が良くなり、チンピラ別動隊の人数が減ったという文章に心が暖まった。いつか無くなると良いね。2016/07/22
しゃん
22
花崎マユミという明智探偵の少女助手現わる。彼女は、明智探偵の姪で、文代夫人の姉の子という。そして、彼女の父親は花崎俊夫という検事とのこと。ここまで少年探偵シリーズを読んでくると、明智探偵の縁戚関係を知るだけで少し得した気分。本作では、ウワンウワンという響きとともに、銀座の銀行の壁や渋谷の空いっぱいに悪魔のような顔が現れ、東京都民を恐怖に陥れる。そして、犯人の狙いはマユミ助手。このお話では、小林少年がかなりの危険に晒され、読んでいてハラハラした。昭和32年の作品(もともとは『妖人ゴング』というタイトル)。2020/10/25
土井愛美
2
二十面相が、変になっちゃた・・・ 2012/09/25
チタカアオイ
0
【図書館】2017/06/01
とんぴ
0
小6の時にハマった少年探偵団。小学生の長男にいいかなと思って実家から取り寄せた。懐かしくて20年以上ぶりに読んでみた。大人になって読んでみるとまた違った見方ができたし、明智と二十面相のやり取りが子供ウケしそうな会話で驚いた。当時読んでいた時は大人な会話だと思ってたから。 これで明智小五郎にどハマりし、黒蜥蜴などの小説の方も読むようになったのだなぁと。 ところで、少年探偵団シリーズの中でもこの魔人ゴングが1番好きなんだけど、その理由は挿し絵の明智がカッコ良すぎてベタ惚れだったからです(笑)2024/02/04