内容説明
にこりん村の郵便局は山の中の小さな郵便局です。局長の晴山嘉平さんのところにはふしぎな手紙がとどいたり、ちょっとかわったお客さんがやってきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
71
不思議な人間と動物のお話を書かせたら、茂市さんの右にでるものはいないですね。にこりん村の郵便局で起こる物語は、局長の晴山さんが主人公です。なぜだか局長がいるときに限って、キツネの青年が訪ねてきて配達依頼をしたり、地蔵からお供えものの催促のハガキが届いたりするんです。晴山さんは、その度に驚いたり、面倒だなと思ったりするのですが、きっと根がマジメでやさしい人なんでしょうね。依頼がある度に、動物たちの期待にこたえていくのです。局長さんを見ていると、仕事って何のためにするのだろうって考えさせられますね。2013/07/24
ぶんこ
43
茂市さんの作品のあとがきを読むたびに、茂市さんのふるさとの豊かさに感じ入ります。確か岩手だったと思います。自宅から郵便局を眺めていた時、色々と空想されていらしたようです。村のような小さな町で見かける郵便局、思わず入り込んで貯金をしてみたり、ハガキに消印を押してもらったり、思い出が色々あると気付きました。優しい郵便局長さんだからか、面白い事に巡りあってます。化かそうとしたものたちも、局長さんには優しくなってました。2016/10/18
anne@灯れ松明の火
29
遠い方で。今度の村は「にこりん村」。主人公は郵便局長さん。おじさんが主人公なのは、私の既読本では初めて♪ タイトル通り、不思議な郵便物を頼まれる。お地蔵さん(ホントは誰かな?)からのお供え物の催促状とお礼状にはくすくす♪ 風鈴の音色、聞いてみたいな。局長さん、タマスケと再会できて、良かったね! つねきさん、素晴らしい絵をありがとう! 局長さんの手紙が、いつかつねきさんに届きますように。挿絵、はまだようこさん。初めてかな? 味があって、素敵♪2015/11/08
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
27
ちょっと不思議だけど、優しい童話を書かれる茂市さんらしいお話だった。今回はにこりん村にある郵便局の局長さんが主人公。動物の依頼にも答えてくれる局長さんの優しさと、動物の関わりがとてもほっこり。優しい気持ちになれました。2021/09/13
木漏れ日の下
12
茂市さんの作品は四季を感じるお話が多くていいですね。挿し絵もあたたかでお話がにとても合ってました。お話に出てくるツリガネニンジン、どんな紫色でどんな花なのか気になり調べてみるととっても可愛らしい花でした♪ほっとするお話で寒さがやわらぎました。2018/02/07