出版社内容情報
昨日まで信じていたことが今日はもう信じられない。敗戦の混乱の中で生きる意味を求めてさまよう真吾が、再び希望をとり戻すまで--。
内容説明
恩師との再会、海へのあこがれ―。迷走の果てに希望をつかむ、青春の真実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豆太郎
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伊東信は、中学校の頃に好きだった作家だ。「SOS地底より」という小説を読んだ。古い本でめったに出会えない。そんな思い出の作家の本を借りてみた。 主人公は17歳。海軍の飛行兵。ぎりぎりで終戦を迎え、生き延びた。昭和天皇の人間宣言。今、昭和天皇実録出版のニュースが飛び交っている。リアルな今と本の中の戦後直後の空気が呼応したようだった。 戦争末期、志願する若者を止めた教師がいた。死ぬな。それよりも、日本の再建に命をかけろと。 この言動が、どういう意味を持っていたのか。にわかには想像しがたい。 評価【2】2014/09/11
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