出版社内容情報
ゆずちゃんの夢は、ふうせんやさんになって、みんなに希望や勇気をあたえること--。阪神大震災で命を奪われた少女のお話を絵本化。
内容説明
阪神・淡路大震災で、かけがえのない命と、大きな夢をうばわれた少女ゆずちゃんのお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
57
阪神淡路大震災で亡くなったゆずちゃんを悼む絵本。ふうせんやさんになりたかったゆずちゃん、夢を叶えることなく空へ。たいちくんたちは、彼女の大好きだったふうせんを飛ばす。2022/10/08
サク
43
阪神・淡路大震災は多くの命を奪った。憎んでも誰にこの想いをぶつければいいのか、誰のせいにすればいいのか分からない。地震は大切なものを奪って去っていった。いじめを考える絵本『おおきなあな』が浮かぶ。大切な者を亡くした人々の心の『あな』が無数に見える。誰が彼らの『あな』を埋めることができようか。ゆずちゃんは大きくなったら風船屋さんになりたいと言った。彼女は死んだ。悲しい。この震災で亡くなった人達の遺族方々の心が少しでも軽くなるようにゆずちゃんの風船をつけてあげることで軽くしてあげたいというメッセージが伝わる。2015/04/26
chiaki
40
1年生と2年生にて読み聞かせ。いつ来るか分からないのが地震の恐ろしさ。だからこそ、過去の経験を知り、学び、考え、備えておくことが大事。そんな想いを込めて。じっくり聞いてくれており、読後も重い空気が流れましたが少しでも考えるきっかけになってくれたのならと思います。この一冊を読むのはかなり悩みます。でも兵庫県ということもあり、1年に一度の大切な機会だと思っています。ただ、先生方の中には被災された先生もいるかもしれなくて、来年度からは紹介のみにとどめようかと悩み中です。2021/01/20
びわこっこ
39
阪神淡路大震災から28年、実家が災害に遭い、交通網もズタズタで、震災から三日後にようやく一部開通した阪急電車と徒歩で、支援物資を運んだ記憶がまざまざと蘇る! 地元、出身の当時、国会議員だった、肥田美代子さんが描かれた絵本を、その後、学校図書館で震災の日に読み聞かせし続けた。🎈 普段、ヤンチャ坊主の高校生が涙して聴いてくれ、絵に魅入っていたのが印象深い。🌌 肥田美代子さんは、超党派の国会議員の図書委員会をつくり、学校図書館の充実に尽力してくださった。今の滋賀県知事、三日月大造氏も、そのお一人だ。🍀2023/01/17
chiaki
35
阪神淡路大震災から25年の今日。自分自身が読めるかどうか悩みましたが、やはり今日の日に読まなければと、3年生で読み聞かせしました。(6分)震災当時から半年間で集められた市内幼稚園~高校生の作文集も合わせて紹介。ひとりひとりの心にどう届いただろうか。少しでも防災を考える1日になればと。2020/01/17
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