出版社内容情報
ズッコケ三人組が児童会長立候補者の応援に立ちあがった。あの手この手の選挙運動は順調に進んだが、思わぬ事態が発生した!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
48
小学校で選ぶ児童会長選が題材のシリーズ第11弾。 学校によっては勝手に選ばれることもあるが、こちらの動機はともかく、ハチベエが相手に対し擁立者を選ぶ展開。 普通にお菓子やお金が配られる当たりの、罪の意識のなさも小学生らしい。 選挙演説での皆本章の発言と、結果が出た後の顛末がまたズッコケらしい明るい結末。 特に発言内容は個性を明確にした、今の時代にも通じる中身だろう。2021/02/04
へくとぱすかる
32
ハチベエって、ほんとに正義漢だ。たとえかっこよくて能力抜群なやつでも、弱い者いじめをするやつは許さない。誤解と成り行きからとはいえ、自分でも想定していなかった児童会長に立候補するハメに。6年生なら、たとえ学校という小社会でも、大人顔負けの行動も、心の動揺もある。そしていいことをしたら、助けてくれる人だって。ズッコケシリーズもあと41冊。まだまだ先は長い。2017/01/30
ダイアナ
6
前作の法則に従うとこれは実際に起こり得る物語ということでタイトル最初にズッコケが入ってます!!今作は花山第二小学の児童会長を決める選挙戦のお話。柔道の練習と称して半ば弱いものいじめみたいな現場を目撃したハチベエ。その中心にいた児童が会長選に立候補すると聞いて、当選を阻止すべく1組一のかわい子ちゃん荒井陽子を候補者として選挙戦を開始…がすったもんだあって最終的にハチベエが立候補することになってしまいます。ラスト、投票数が余りに少なく落ち込むハチベエに先生が告げた真実がとてもナイス。2018/03/07
読み人知らず
6
強い奴には弱いものの気持ちは分からないんだ。という部分と、最後の無効票の部分が好き。この読後感のよさがズッコケ三人組だよね。いい話でした。2007/10/21
池野恋太郎
4
シリーズ11作目。 ハチベエ奮闘。そんなハチベエが大人になって市議選に出馬し当選するとは、この時の花山小学校の誰も思わなかっただろう。この35年後のお話、中年三人組age47を続けて読むのがオススメ。2019/06/28