おはなし名作絵本 きつねの花火

那須田稔/久米宏一

ポプラ社（1982/03発売）

• サイズ B5判／ページ数 31p／高さ 25cm
• 商品コード 9784591005392
• NDC分類 E

出版社内容情報

むかし、ある村にこけし作りの若者がおりました。ある晩、母の形見の大切なこけしを盗まれてしまいました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヒラ[e-mail]]

おもちゃ図書館で読み聞かせしました。大人のための読み聞かせ。

2020/07/08

[ヒラ[e-mail]]

【再読】読み聞かせ用にピックアップ

2020/06/24

[ヒラ[e-mail]]

形見のこけしの は、母親の作ったこけし。 こけし作りの男を支える不思議なこけしでした。 こけしを盗んだどろぼう、盗まれた男がこけしの魔力で幻想的なお話を繰り広げます。 こけしには魂があるのですね。 きつねが化けた赤い花が、哀愁こもった花火のようで、このお話の 幻想感を深めていました。 彼岸花のような花ですね。

2015/07/30

[あるちゃ]

あとがきに、作者が代々語り継いできた話だと書かれています。 母の愛ってこんなに深く、人の心をかき乱したり懐柔させたりするほどに影響するものなのか？ と思ったら、今自分がいる場所の重責さを感じてちょっと逃げ出したくなりました。 きつねのかみそり、ネットで検索してみましたが、このお話を読んだ後のせいかとてもかなしい花に見えました。 花になってしまったこぎつねたちは母親のことを思うことはないのでしょうか？

2012/05/11

[aiaimo`olelo]

この絵本で「キツネノカミソリ」という花を知る。画像検索して見てみたが、剃刀というだけあり、なるほど、しゅっとした赤い花だった。「これはキツネなの？」と、おちびは不思議そうに見ていた。有毒性があると知り、絵本のストーリーも相まって、哀しげな美しさをたたえた花のように思えてきた。花もだが、生き物も人も、毒を持つものは皆、どこか哀しみを背負っているように見えるのは気のせいだろうか。

2019/03/10