出版社内容情報
たいすけ一家がすんでいる村は、山の上にあるので水がでません。そこで、とうちゃんは山の中腹に横あなをほって水をひくことにしました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
73
名作ですね。図書館本で読みましたが購入する予定です。作者の原田泰治さんの体験がもととなった実話だそうです。時代は戦後間もない頃で、主人公・たいすけ一家は伊賀良村に引っ越してきます。両親は慣れない百姓仕事で生計を立てようとしますが近くに水が無いため苦戦します。そこで一念発起した父親が長い歳月をかけて水を得るためにトンネルを掘るという熱いお話。家族のために命がけで頑張る父親の姿に感動します。特に印象的だったのは壁にぶち当たった際に息子の木琴演奏で奮い立つシーンです。原田さんの素朴な絵も味があって素敵です。2017/09/14
gtn
16
作者の実話。父の執念は、ひとえに家族のため。息子は父を誇りに思う。その誇りは、人生を過たず歩むために欠かせないもの。それだけに足りず、息子は本書を著し啓蒙する。2019/10/12
ふじ
15
人からのおすすめ。戦後まもなく、食糧難から田舎で農家になった一家の物語。原田泰治の実体験の絵本。水を引くためにトンネルを掘る描写。たしかに田舎の山奥にはこのような謎の細い水路があるらしい。今の物質的に豊かな時代とは違う話、果たして今の子はこの絵本を読んでどのような反応をするのだろう。2020/10/26
みさどん
14
読んでいるうちから、これは本当の話だと思えた。戦後の貧しく慣れない農作業の傍ら、お父ちゃんは水を掘り当てるためにトンネルを一人進む。語り手の男の子は障害があるけれど、家族みんなで支えあって、尊敬し合い、強く生きている。いい!こんな強さと絆と実直さって現代は少なくなっているんじゃないかな。2019/03/21
遠い日
13
原田泰治さんの実話に基づくお話。食べるために始めたお百姓の仕事に、がむしゃらに取り組んだ父ちゃん。移り住んだ村のしきたりを嫁ぐ娘にしてやれなかったという思いが、父ちゃんを執念のトンネル掘りに向かわせる。水さえ掘り当てれば、田んぼを作れる。米を作ることができれば、嫁に出す娘に惨めな思いをさせずにすむ。父ちゃんの愛情が掘り当てた水。山の上に水をたたえた田んぼが、実現できたこと。子どもの目で見た、父ちゃんの必死の行動とその果実。美しい親子愛がうかがわれます。2019/03/15




