出版社内容情報
借金をかかえて地獄のような苦しみを味わった島人たちは、どんな知恵をはたらかせて地獄からはいだしたのか。ほか14編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
4じゅうから
2
今日も世界のどこかで砲弾が飛び交っている。この本を手にしたとき、まずそう思った。 物語は、恩師の墓参りに孫とともに孤島にやってきた主人公が、島で見聞きした話を軸に語られる。今は穏やかな島だが、苦難の歴史を持つ。そんな辛苦を耐え忍んだ時代に、さらに歴史的な出来事が起こる。 史実をもとに描かれ、結果的には美談として心を打つが、それは作者の温かなまなざしによるところも大きい。 ラストでは、苦難解消の象徴として大凧が空を舞う。 ふと想う。今世界で起こっている紛争がいつか収まり、大凧が上がる日は来るのだろうかと。2024/09/08
KOKO.H
1
旅行先で椋鳩十記念館を訪れ、児童小説の作家ではあるけれど読んでみたくなった。萩沖の川のない離島、見島を舞台に、良いところも醜いところも赤裸々に表現されている。40年後の今もおそらく美しくも厳しい自然環境のこの島を旅してみたいと思った。2019/05/05




