感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えふのらん
2
やはり能は平家物語から題材を持ってきた作品が多い。義経の前に現れた壇ノ浦の亡霊、逆に八島で出会った義経の亡霊、牛若丸と弁慶の出会い等々。平家物以外では望月が目を引く。演劇の見せ場に合わせて観客を暗殺する、という場面はハムレットで有名だが同じ発想が日本にもあったというのが面白い。狂言は引き伸ばし型の笑劇。鬼を装って酒を呑む甥の「みるな、みるな」の駆け引きと主人の病を治すために蝸牛なるものを探す若者と蝸牛を名乗る不審者のかけあい が笑いを誘う。どれも面白いが演技抜きではいまいち実態がわからない感触は残る。2024/04/10
サチ
0
能・狂言物語。