内容説明
2000年ブッカー賞受賞作家・マーガレット・アトウッドによる、闇の中から零れ落ちた27粒の真珠。短編集。
著者等紹介
アトウッド,マーガレット[アトウッド,マーガレット][Atwood,Margaret]
1939年オタワに生まれる。現代カナダを代表する作家として小説、詩集、ノンフィクション、エッセイなど、40冊近くの作品がある。トロント大学のヴィクトリア・カレッジで英文学を専攻。ラドクリフ大学で修士号を取得し、その後ハーバード大学で研究した。カナダ総督賞受賞の詩集『サークル・ゲーム』(1966)をはじめ『スザナ・ムーディーの日記』(1970)他、ジャンルを超えた多くの著作があり、The Blind Assassin(2000)でブッカー賞を受賞。カナダ文学の独自性を越境し、国際性に満ちたアトウッドの作風は世界中の読者に共感を呼んでいる
中島恵子[ナカジマケイコ]
和歌山市生まれ。関西学院大学大学院、博士後期課程満期退学。現在、大阪成蹊女子短期大学教授。英文学専攻。V.ウルフ、O.ワイルド、M.アトウッドをはじめ、世紀末・モダニズム・現代文学作品を研究
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感想・レビュー
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ayaka
1
それぞれの話が短くてバラバラとしているのだけど、心が揺らされるような感じがする。それこそ魔法にかけられているかのよう。2011/08/02
もふもふ
1
物語の内容はないけど表現とか良かった2011/04/12
龍國竣/リュウゴク
0
「ページは今や傷つけられ、しなやかな傷口が開く、薄い切れ目が。そこから暗闇が噴出する」(p.92)。短い断片によって成り立つ本だが、一つ一つが繊細な感性によって綴られており、心を動かされる。表題はイギリスに古くから伝わる子供の遊びを意味している。2014/07/16