出版社内容情報
プライバシー権をいかなる権利として捉えるべきか。行政や司法を通じてプライバシー権の侵害をいかに救済できるか。諸外国のプライバシー保護法制やその思想とは。
変容を迫られるプライバシー権論や新たに生起するプライバシー問題を、歴史的議論をふまえ多角的に検討する。
内容説明
ポストAI時代のパラダイムシフトをリードする法学の主役としての情報法。超サイバー社会の到来で、プライバシー権の実体やその保護法制はどう変わる!?
目次
第1部 実体論(仮想現実とプライバシー;“メンタル・プライバシー”と認知過程の自由;データ保護における基本権構想:情報自己決定権・データ保護基本権再訪;個人情報保護法における明文なき違法性阻却事由;個人情報の適正な取扱いとは何か;情報プライバシー権論争の基底にあるもの:デジタル化と〈個人〉)
第2部 救済論(プライバシー権侵害に対する救済;個人情報保護委員会の独立性)
第3部 立法論(展開と過程)(各国のプライバシー・データ保護法の理解と国際協調の可能性;ポストデジタル時代における政策形成過程と議会制民主主義)
著者等紹介
音無知展[オトナシトモヒロ]
京都大学大学院法学研究科准教授
山本龍彦[ヤマモトタツヒコ]
慶應義塾大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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