出版社内容情報
少子高齢化が急速に進む韓国の福祉事情について、日本とは異なる社会保障制度の構造上の課題や政治状況などから、その特徴を明らかにする。それぞれの課題克服に向けた独自の挑戦も紹介、今後の展望を示す。
目次
序章 社会保障制度改革にみる「脱キャッチアップ的挑戦」(金成垣)
第1章 なぜ、「社会保険ではない制度」が広がりつつあるのか(金成垣)
第2章 なぜ、税方式の基礎年金が拡大しているのか(〓俊燮)
第3章 なぜ、民間「認知症保険」の加入が進むのか(金圓景)
第4章 なぜ、公的扶助で「就労の場」の提供が進められてきたのか(金碩浩)
第5章 なぜ、社会的経済政策が進められてきたのか(呉世雄)
第6章 なぜ、高齢者貧困が深刻化するのか(李省翰)
第7章 なぜ、高齢者の孤独死を防止できたのか(鄭煕聖)
第8章 なぜ、長期療養保険制度下に介護予防事業が存在しないのか(金美辰)
第9章 なぜ、少子化対策は効果がないのか(金成垣)
第10章 なぜ、養育費履行確保制度の強化は可能だったのか(姜民護)
第11章 なぜ、政治は障害者運動に反応したのか(孔栄鍾)
第12章 なぜ、在留外国人の福祉アクセシビリティ確保が推進されてきたのか(李恩心)
第13章 なぜ、総合社会福祉館が地域福祉の担い手になったのか(崔恩熙)
第14章 なぜ、農村ではマウル会館に高齢者が集まるのか(金吾燮)
第15章 なぜ、療養保護士の国家資格取得者が多いのか(任セア)
第16章 なぜ、「死の教育」関連の民間資格が急増したのか(孔英珠)
第17章 なぜ、福祉行政ICT戦略が迅速に進んだのか(羅〓京)
終章 新たな挑戦をどうみるか:示唆と展望(呉世雄)
著者等紹介
金成垣[キムソンウォン]
東京大学大学院人文社会系研究科教授
金圓景[キムウォンギョン]
明治学院大学社会学部社会福祉学科准教授
呉世雄[オセウン]
立命館大学産業社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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